ロイヤルズとのオープン戦で力投するレンジャーズのダルビッシュ＝５日、米アリゾナ州サプライズ

　 　順調に調整してきたレンジャーズのダルビッシュが、オープン戦の初先発でアクシデントに見舞われた。２回、３５球程度を投げる予定だったが、右の上腕三頭筋に張りを感じ、１回１２球を投げただけでマウンドを降りた。昨年もオープン戦期間中に首を寝違えた影響で出遅れただけに、経過が心配される。
　　ただ、投球自体にはダルビッシュらしさが表れていた。制球を意識して軽く投げながら、速球は最速１４８キロをマーク。先頭打者に甘いスライダーを右前打されたものの、その後はぴしゃり。
　　チリーノス捕手も「素晴らしい球だった。張りがあったなんて気付かなかった」という内容で、４番モラレスは研究中のチェンジアップで空振り三振に仕留めた。
　　「投手は球速でなく、コントロールが大事だということがよく分かった」と、少ない投球数でも収穫を見いだしたエース。右腕の状態については「全く心配する必要はない」と強調した。（サプライズ時事）