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◆キリンチャレンジカップ2015 日本―チュニジア(27日・大分スポーツ公園総合競技場) 日本―ウズベキスタン(31日・東京スタジアム)
【写真】代表メンバーを発表したハリルホジッチ監督
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督(62)が、初陣の国際親善試合・チュニジア戦に向けた23日からの合宿に1日早く入り、約20人のスタッフと緊急ミーティングを開くことが20日、分かった。歴代の代表監督で、合宿に先乗りして会議を行うことは異例の行動。代表選手に哲学を伝える“ハリルノート”も制作中で、完璧主義者らしい段取りの良さで日本代表の強化を進めていく。
完璧主義者の評判は伊達じゃない。ハリルホジッチ監督が大分入りして緊急スタッフミーティングを開く22日は、Jリーグが各地で開催される。だが代表発表は終えているため、視察よりスタッフとの関係を深め、選手の受け入れ態勢を整える方針を選択した。
指揮官の先乗り会議は異例だ。ザッケローニ元監督、アギーレ前監督は、合宿開始当日に現地入り。選手、スタッフと軽めのミーティングをして練習を行うのが通例だった。今回はコーチ陣だけでなく、医療、総務、広報、運搬担当者など合宿に関わる全スタッフ約20人を集める方針(U―22代表監督兼任で、U―23アジア選手権予選でマレーシアに滞在している手倉森誠コーチは除く)だ。
これまで担当別にハリルホジッチ監督と話し合うことはあったが、全スタッフが集結するのは初めて。日本協会関係者も「過去の監督を振り返っても先乗りで会議を開くことはなかったと思う」と目を丸くする。合宿が始まってから問題が起こらないよう膝をつき合わせて意見交換をする。
選手には“ハリルの考え”を注入する。13日の来日後、Jリーグ視察、代表発表など無休で業務をこなしてきた。監督室設置を要求したほどの仕事好きは、この日も午前中は都内のJFAハウスに出向き、ミーティングルームでノートにペンを走らせた。「自分のサッカーが何なのかを選手に伝える資料を作っているようです」と関係者。合宿初日に、心構え、戦術、規則などハリル・ジャパンの一員となるうえで大事なことを伝える。
フランス語で勝利を意味する「ヴィクトワール」が信念で、27日のチュニジア、31日のウズベキスタン戦は必勝を誓っている。21日は初のオフとなるが、サッカーのことが頭から離れることはなさそうだ。「最初の試合で方向性を見せたい」と語っていた指揮官は、試合開始の笛が鳴るまで、怠ることなく準備を進めていく。
◆日本代表スタッフ 他国代表と比較しても人員は多い。メディカル部門で医師、トレーナー、マッサージ師が帯同。さらに自チーム、相手の分析担当者、練習やミーティングを映像として記録するメディア担当者がおり、練習を補助するホペイロ、雑務を任される主務がいる。ここに監督、各コーチ、通訳、広報担当者らを加えると、総勢20人ほどになる。