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異例ずくめのメンバー発表会見…“ハリル改革”は協会内部でも
すべてが“ハリル流”だった。日本代表のバヒド・ハリルホジッチ新監督は19日、初陣となる27日のチュニジア戦(大分)、31日のウズベキスタン戦(東京)に臨む日本代表メンバー31人を発表。親善試合にも関わらず、バックアップメンバー12人も合わせて発表した記者会見は、異例ずくめだった。
これまでの代表メンバー発表は、W杯などの重要な大会を除くと、報道陣には事前にメンバーリストが配布され、監督の登壇を待つ形式がほとんどだった。ところが、この日はハリルホジッチ監督が選手名を一人ずつ読み上げながら発表していく形で進行。会見場に設置されたモニター画面に選手の顔写真と名前がその都度表示され、監督はその間、立ったまま選考理由などについて熱弁をふるった。
通常、23人程度で臨むことが多い国際親善試合に31人を招集し、その中には故障を抱えるDF内田篤人、負傷離脱中のDF長友佑都、MF今野泰幸も含まれた。さらに合宿には参加しないが、今後、31人にケガ人が出た場合などに追加招集される可能性がある選手としてバックアップメンバー12人も発表。計43人の名前を読み上げる前代未聞のメンバー発表だった。
チームの規律を重視する指揮官は23日に始まる合宿を前に、「新しくいろんなことを要求していきたいと思っている」と、選手に対してさまざまなルールを課すことも示唆。同時に「これは合宿外のことだが、大仁会長、霜田技術委員長にはすでに要求している」と、日本サッカー協会幹部に対しても“監督室”の設置を求めたことを明らかにした。
「すべてのスタッフのためのミーティングルームはあり、いろんなスタッフがそこに来て、私と会ってディスカッションをしているが、代表監督のためのオフィスがない」。これには霜田正浩技術委員長も「部屋は用意しています」と、さっそく監督室を準備していることを明言。ピッチ内外でハリルホジッチ監督の“改革”が進められている。
(取材・文 西山紘平)