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今シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の対戦で、チェルシー対パリ・サンジェルマン戦とともに延長戦まで続いた試合がアトレティコ・マドリード対レヴァークーゼンの試合だった。
レヴァークーゼンのホーム、バイ・アレーナで行われたファーストレグは、ハカン・チャルハノールのゴールによりレヴァークーゼンが先勝。しかし、ビセンテ・カルデロンのセカンドレグではアトレティコがマリオ・スアレスのゴールより先制。試合はそのまま延長後半まで進むもののゴールは生まれず、決着はPK戦に持ち込まれた。
このラウンドで120分間の戦いとなった両者。いずれも「走力」や「トランジション」、「インテンシティ」という要素を大事にしているチームであり、ディエゴ・シメオネとロジャー・シュミットの両指揮官は次世代のフットボール界を担う存在として注目されている。
そんな両者がCLの舞台で120分間を戦ったら一体どうなるのか? この試合のスタッツが驚くべき数字を示していた。
UEFAがリリースしているメディア向け資料『Press Kit』に「Distance Covered」という項目がある。これは、この試合での走行距離を示す値なのだが、アトレティコ側で149.099km、レヴァークーゼン側で151.692kmとなっている。
120分間とはいえ、これは参加全チームのシーズンアベレージを35kmほど上回っている計算である。また、同じく延長戦を戦った2014年ワールドカップ決勝ドイツ対アルゼンチン戦では、ドイツが112.053km、アルゼンチンが102.785kmの走行距離だったことからも、この両者がどれだけ走っていたかがうかがえる(もちろん単純に比較はできないが)。
CLでは試合後必ずこの走行距離を発表しており、以前はドルトムントがその圧倒的な数字をたたき出し話題となっていた。しかし、いくら120分間とはいえ150kmを記録したケースはそうお目にかかれるものではない。両チームのプレースタイルは、これ以上ないほど直接的にスタッツへと反映されていた。
この試合は結局、アトレティコがPK戦を制してベスト8進出を果たしたのだが、“魂の走り”を見せたレヴァークーゼンの健闘も称賛に値するだろう。
(記事提供:Qoly)