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自宅マンションが無事なら避難所に行かない人が多い
マンション住まい関連サイト「マンション・ラボ」を運営するつなぐネットコミュニケーションズは27日、「マンションでの地震防災に関する意識調査」の結果を発表した。同調査は9日~12日に同サイトで実施。2,804名から回答を得た。
マンションの防災対策は前回調査より進む「大規模な災害が発生した場合、どこで生活をすると思うか」を聞いたところ、マンションの建物が無事だった場合には「自宅にとどまって生活する」と答えた人が68.9%、「避難所」が14.2%、「わからない」が16.9%となった。
大規模災害発生時には、特に都心部で避難所が避難者であふれ、収容しきれない状況になることも予測されている。建物の耐震性が高いといわれるマンションの場合、避難所ではなく「自宅にとどまる」という選択肢を選ぶ人が多いことが分かった。
災害時対応マニュアルは半数以上のマンションが用意
緊急用の入居者名簿を備えるマンションが多い
食料などを備蓄しているマンションは約4割
「現住マンションの災害時対応」については、「災害時対応マニュアル」が準備されているマンションは52.1%、「緊急時の安否確認用の入居者名簿」が準備されているマンションは56.8%、「防災備蓄品(救助用具、医療品、毛布、簡易トイレなど)」が用意されているマンションは41.7%だった。同社が2011年に行った同様の調査と比べると、すべての項目で「準備されている」マンションの割合が増加していた。
マンション自室内の防災対策はまだ途上押せば動いてしまう冷蔵庫の固定が少ない
次に「地震対策として家具や家電を固定しているか」を聞いたところ、「はい」と答えた人は半数に満たない46.6%だった。固定している人が多かった家具家電は1位が「食器棚」の57.1%、2位が「本棚・飾り棚」の54.0%、3位が「テレビ」の50.4%。対して「洗濯機」は2.5%、「冷蔵庫」は18.7%と低い数字だった。
簡易トイレや衛生用品の備えが少ない
「備蓄品(水・食料・生活用品・防災グッズなど)を用意しているか」については、69.7%が「はい」と答えた。備蓄しているものは「飲料水」が90.2%、「食料」が75.7%、「非常用照明」が75.0%などと常備割合が高かったのに対し、「枕元に靴を置く」は1.7%、「簡易トイレ」は33.1%、「衛生用品」は36.0%に止まった。
調査の詳細は「つなぐネットコミュニケーションズのプレスリリース」で閲覧できる。