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(東京 10日 中央社)岩手県では、台湾の人に地元の美味しい食材や美しい風景を楽しんでほしいとさまざまな働きかけが行われている。同県洋野町で水産業を営む男性は、震災時に受けた台湾の人の恩に報いたいと積極的に輸出に取り組んでいる。
海産物の卸売を手がける下苧坪之典さんは、台南市の業者と取り引きし、ワカメやコンブ、アワビなどを輸出している。台湾の人情味や文化が好きだと話す下苧坪さんが2011年夏から現在まで訪台した回数は13回に上る。
その中で下苧坪さんが目にしたのは、市場に出回る質が劣った日本産海産物の数々。そこで、自分なら高品質の北三陸産の海鮮を台湾に輸出していけるのではと思ったという。下苧坪さんは現在、北三陸の地域ブランド創造に関する取り組みの実行委員長として、海外への水産物輸出を積極的に進めている。
一方、同県大槌町の海沿いに立つホテルを経営する千代川茂さんは、台湾の多くの人に岩手の復興状況と美しい風景を見てもらいたいと商工会の訪台ツアーに複数回参加するなどして宿泊客誘致に取り組んでいる。千代川さんは、台湾の支援や関心に感謝していると話し、ホテルの近くには台湾からの義援金で建設された託児所ができたほか、外国人宿泊客のうち、台湾からが最多になっていると語った。
(楊明珠/編集:名切千絵)