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スマートフォンやタブレットが普及することによって、「キーボードがほしい」と思うシーンが増えてきているのではないだろうか。フリック入力で十分と思う方もいるかもしれないが、長時間にわたって何かを書いたり、たとえばCtrl+Cの動作はキーボードのほうが向いている。
既存製品のなかには折りたたみが可能であることをうたったり、軽いことをメリットとする別付けのキーボードが販売されたりしているが、自分でカスタマイズできたらどうだろうか。今回紹介するのは、日本の東京大学の研究チームによって発表された、自分好みにカスタマイズ可能なキーボード『Trickey』だ。
■ 位置を自分で決められる
『Trickey』には6つのキーボードボタンがはめられるブロックがついている。
たとえば空いているブロックを使って、スタイラスで画を描きながらミスをしたときに戻るためのCtrl+Z、あるいはPC用ゲームの専用ボタンなど、同じ作業を何度も繰り返すときのための、アクションキーボードとしてもカスタムできる。
もちろん組み合わせることでキーボードの数を増やすこともできる。
『Trickey』はWeb上でキーボードのボタンサイズに合わせた文字や数字のテンプレートが収められており、ユーザーはそこからダウンロードし、自分の『Trickey』に貼り付けて使うことができるというわけだ。出力したキーボードデザインの紙を覆うキーボードカバーもついている。
■ パソコンと慣れ親しむ知育教材としての可能性
筆者のオススメしたい使い方は、子どもの知育教材として使う方法だ。
トライ&エラーを繰り返しながらキーボードの入力を覚えることで、パソコンの使い方が早い段階で身につくだろう。「これがCtrl+Yの動きで……」なんて熱中しだしたら、ペンタブレットを渡してパソコン上で画を描くスキルを伸ばしてやるのも良いかもしれない。こうやって、自分で組み立てる体験のなかでなにかを達成することで、モノ作りの楽しさを学ぶ絶好の機会となるだろう。
『Trickey』は現在クラウドファンディングサイトの『Kickstarter』で資金調達中だ。目標金額が達成されることで、『Trickey』の製造に必要なプラスチックの射出成形器を購入し、生産に向けて動いていくとのこと。
早期割引枠は完売済みで、今なら139ドルで1つの『Trickey』ユニットが購入可能とのこと。キーボードをたたきながら親子でカスタイマイズを楽しんでみてはいかがだろうか。
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