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積水ハウス<1928>は3月5日、増収増益だった前期、2015年1月期の本決算を発表した。
売上高は6.0%増の1兆9127億円、営業利益は11.1%増の1465億円、経常利益は13.5%増の1564億円、当期純利益は13.1%増の902億円。いずれも通期見通しを上回っており、2期連続で過去最高の売上高、利益を更新。年間配当は前々期から7円増配して50円とした。
各セグメント別に前期比の増減を見ると、「請負型ビジネス」では本来の主力の戸建住宅事業は消費増税後の反動の影響で売上高17.5%減、営業利益25.7%減。それでも商品の「高付加価値化」を推進し、鉄骨2階建住宅の構法統一化、ブランドの再編、高級住宅「イズ・シリーズ」での新フラッグシップモデルの市場投入、高断熱、省エネ型住宅に太陽電池、燃料電池などの創エネ設備を装備したゼロエネルギー住宅「グリーン・ファースト・ゼロ」など、需要の本格回復期を見通した戦略を着々と進めている。
また、売上高、営業利益とも戸建住宅事業とは僅差に迫る賃貸住宅事業は、売上高は11.9%増、営業利益は25.6%増だった。追い風になったのは2015年1月の相続増税。所有地に建物を建てると土地の評価額が下がるので節税目的の住宅建設が増えた。居住目的に合わせた柔軟な提案ができる高品質3・4階建て「シャーメゾン」のような高価格帯商品の比率が高まり、前期の1棟単価は6854万円と前々期比で12%も上昇している。高付加価値化がキーワードで、サービス付き高齢者向け住宅も積極的に展開している。
「ストック型ビジネス」の不動産フィー事業、リフォーム事業は増収増益で、高付加価値化で入居率が向上した不動産フィー事業の増益幅は16.7%と大きかった。「開発型ビジネス」の分譲住宅事業、ブランド価値が高まったマンション事業は減収増益で、国際事業は減収減益。新規上場させた「積水ハウスリート」への物件売却で出口戦略を強化した都市再開発事業は4.2倍の増収、3.0倍の増益と大きく伸びた。
2016年1月期も引き続き3期連続過去最高を更新する見通し
2016年1月期の通期業績見通しは、売上高は0.9%増の1兆9300億円、営業利益は4.4%増の1530億円、経常利益は1.6%増の1590億円、当期純利益は3.1%増の930億円を見込む。小幅増ながら3期連続で過去最高の売上高、利益を更新する見通し。…