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人材紹介事業を行うディスコが、2016年3月卒業予定の学生を対象に3月時点での就職意識に関する調査を実施した。調査は就活解禁直後の3月1日から5日に実施されており、就活を始めたばかりの学生の行動が読み取れそうだ。
すでに内定を手にしている学生は、全体の3.8%。2月調査から1.6ポイント上昇している。専攻別では、「内定あり」の割合が最も高かったのは理系男子で4.9%、次いで理系女子と文系男子が4.1%で並んだ。文系女子は2.1%と現時点では低い割合である。
■とりあえず大手志望も「自分が何をしたいのかが定まらない」
「すでに就職先を決定して活動終了」と答えた人は、内定取得者全体の20.4%。理系男女と文系女子では25.0%だったのに対し、文系男子だけが11.1%と低い。複数内定の獲得に向けて、まだまだ活動するようだ。
現時点での平均エントリー社数は23.4社で、セミナーや会社説明会には平均14.6社に参加している。「解禁」直後から精力的に活動している様子が伺える。
就職希望先の企業規模は、「業界トップの企業」が18.8%、「大手企業」が32.1%で、大手ねらいの学生が50.9%と過半数を占めた。ただし、就活で困っていることのトップは「志望先の選定(企業選び)」が25.8%となり、次点の「学業との両立」(11.5%)を大きく引き離した。その理由としては、
「自分が将来やりたいことの軸と、実際の実務との関連性が見えてこない」
「セミナーに足を運ぶ中で、考えてもいなかった業界にも興味が広がり、絞り込めない」
「自分が何をしたいのかが定まらない」
といった意見があがった。とりあえず大手を希望にあげてみたものの、本当に自分がしたい仕事は何なのかと自問する時期なのかもしれない。
就活に臨む心境を聞いたところ、「楽しみたい」は74.8%。内定取得については、「自信がある」が52.7%だった。現時点では、就活を前向きに捉えている学生が多いようだ。
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