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パナソニックは、2014年10月、MVNOに本格参入すると発表した。ターゲットにしているのはIoT(Internet of Things)だ。パナソニックでは、スマートフォンやタブレット、PCにとどまらない、幅広い製品がインターネットに接続することを視野に入れており、その足回りとして、MVNOで回線を提供していく方針だ。
ご存知のとおり、同社のグループ会社であるパナソニック モバイルコミュニケーションズは国内向けスマートフォン事業を休止しているが、一方で幅広い製品を手がけている。グループで見れば、住宅、テレビ、果ては電球までバラエティに富んだラインナップを持つ。これらがインターネットにつながる際に、必要となるのはネットワークだ。IoTを見据えたとき、MVNOに本格参入するというのは、ある意味自然なことのようにも思える。
また、同社は従来から「Wonderlink」として、主にコンシューマー向けにSIMカードを提供している。同社のPCである「レッツノート」向けの専用プランを設けているのもここだが、組織上、上記のMVNOとWonderlinkは別となっている。2つのMVNO事業を、どのように位置づけているのかは、気になるポイントだ。
MVNO事業に本格参入した狙いや、Wonderlinkとのすみ分けを、パナソニック AVCネットワークス社 技術本部 モバイルネットワーク事業推進室の石原学氏と、パナソニックコンシューマーマーケティング eコマースビジネスユニット サービス・ソリューション事業グループ 事業推進チームの増田健二氏に聞いた。
●MVNOとして、さまざまなモノをインターネットにつなげる
―― まず、2014年10月に本格参入を発表したMVNO事業について、狙いを教えてください。
石原氏 IoTで500億もの“モノ”がつながると言われていますが、(パナソニックは)たくさんのモノをそろえているので主役になれるのではないか。逆に、ここに乗り遅れると、多大な事業の損失があるのではないかと考えています。
パナソニックのAVCネットワークス社は家電だけでなく、B2Bのシステムカンパニーに生まれ変わっています。以前はテレビやDIGAなども取り扱っていましたが、そちらはアプライアンス社に移管されました。システム事業を中心にしたとき、こうしたところに対応していなかいとマズイという現状把握があります。…