中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で８６万人のフォロワーを有する、中国政法大学法学院副院長の何兵氏が７日、日本の「苔」について紹介するツイートを掲載したところ、多くのユーザーが注目した。
　
　　何氏は「日本の苔文化」と題したツイートで、日本人の苔に対する“愛好ぶり”を紹介。国内の各公園では苔を観賞するための造園が行われており、訪問客を楽しませているとした。そして、清水寺で撮影したという苔の画像９枚を掲載した。
　
　　このツイートに対して、微博ユーザーからは以下のような感想が寄せられた。
　
　　「行かなくても空気のきれいさが感じられる」
　
　　「苔は生命力が強く、日本国民の生存能力に引けを取らないね」
　
　　「日本の国歌にも『苔のむすまで』って出てくる。歳月の流れを感じさせる」
　
　　また、苔の生息と環境との密接なかかわりについて論じるユーザーが数多く見られ、「この植物は環境に対する要求がとても高い」、「苔は、そこが水や空気が汚染されていないことを示す」といったコメントが残された。さらに「小さいころは夏に地面で見かけたけど、長いこと見てないなと突然思った」、「都会では苔がどんどん少なくなっている」、「自分で試したんだけど、広州では本当に育たない」、「水がなくなりそうだっていうのに、苔なんてどこから来るんだよ」など、環境汚染や都会化によって周囲で苔を見かけなくなったことを語るユーザーも多くいた。
　
　　苔はデリケート、良い環境でないと育たないという声が多くみられる一方で、あるユーザーは「苔は生存能力が高い。各種の劣悪な環境に抗う能力は人類よりはるかに高い。水がなくても１、２カ月は生きていられるぞ」と説明している。もしそうであるなら、苔が「本当に育たない」環境というのはいったいどのような所なのか……。
　
　　日本で二酸化硫黄などによる大気汚染が激しかった１９７０年ごろ、東京都心部では樹木に着生するコケ類が減少し、汚染対策が取られるようになった１９９０年代には生育するコケ類が増えたという。今後中国国内でも、環境問題に関連して苔に注目が集まるかもしれない。（編集担当：近間由保）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
　
　
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　え？そこ？　中国人が日本に来た時に感動する「意外過ぎるもの」とは？