中国メディア・人民網は８日、全国政治協商委員の王栄宝氏が「中国で桜を復興させよ」と提案したことを、自らが運営する中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のアカウントで伝えた。
　
　　ツイートは、桜は日本の“名花”と説明。その起源について「中国のヒマラヤ山脈にあり、植物学の専門家によると秦や漢の時代以降に日本に伝わった」としたうえで、王氏が「桜の産業は文化、観光、緑化など６つの分野を含む、１兆元（約１９兆３０００億円）規模の巨大な『パイ』だ」として中国で桜を「復興」させることを提案したと紹介した。
　
　　このツイートに対して、微博ユーザーの反応はどうか。「どんな花でも美しければいい花。支持する！」、「１００％支持する！」、「できるか心配だけど、とても楽しみ」という賛成意見が散見される一方、圧倒的多数のユーザーが提案を疑問視したり、提案者を批判したりするコメントを残した。以下がその一部だ。
　
　　「『パイ』のことばかり考えて歴史や文化がないがしろ。猿まねだ」
　
　　「山桜、吉野桜などは日本の品種。それを中国起源などと言ったら笑われる」
　
　　「環境問題（対策）をちゃんとやってから言えよ」
　
　　「こんなやつが政治協商委員？」
　
　　「単純な脳みそ。自分が小学校の時に考えたのと同じだわ」
　
　　そして、花で「国おこし」をするのであれば何も桜である必要はないとする意見も多く見られ、「桃のほうがいい。花もいいし、桃の実も売れる。こっちの産業のほうがもっとでかいだろう」、「中国人のなかで国花のイメージがあるのは、牡丹だ」、「中国らしい植物を。梅の花なんかとてもいい」とするユーザーもいた。
　
　　多くの中国ネットユーザーは、王氏の提案に「だからそれがパクリだって言うんだよ」と感じたようである。さらに、経済効果目的であることを前面に打ち出し過ぎてしまったことも、不快感を与える要因の１つになってしまったようだ。（編集担当：近間由保）
　
　
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