【ワシントン＝白川義和】オバマ米大統領は１０日、米ニュースサイト「バズフィード」のインタビューで、イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されていた米国人女性ケイラ・ミューラーさん（２６）の死亡確認に関連し、「彼女らの救出作戦を展開したが、おそらく１日か２日の差で失敗した」と明らかにした。

　　米軍は昨年７月に救出作戦を行ったが、人質は別の場所に移されていた。

　　オバマ氏は「世界のどこであっても、我々は人質救出のために膨大な力を注ぐ」と強調した。一方、テロ組織への身代金の支払いについては、「一度支払いを始めれば、彼らに資金を与え、組織を強化させてしまう。米国人をさらなる誘拐の標的にしてしまう」と述べ、支払わない原則を維持する考えを示した。