[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
(台北 24日 中央社)シナリオ作家の女性への性的暴行で、強姦の罪に問われた映画監督のチャン・ツォーチ(張作驥)被告に、最高法院(最高裁)はこのほど、懲役3年10カ月の実刑判決を言い渡した。早ければ来月中旬にも収監される見通し。チャン被告は23日開いた会見で、再審請求はしない考えを示した。
検察によると、チャン被告は2013年5月13日夕方、台北市内のアトリエで仕事仲間や友人とお酒を飲んでおり、遅れて被害者女性も参加。翌日午前2時ごろ、女性と二人きりになった際に暴行に及んだという。
事件が発覚してからの約1年8カ月、事件について公言を控えていたチャン被告は会見で「結果はすでに出ているが、社会にもう一つの声を届けたい」と語り、第一目撃者である妻の証言などを交えて判決が事実と異なることを改めて主張した。
妻や子供、母親に対しては、申し訳なく思っているとし、とりわけ母親には、最も知られたくなかったと明かした。母親は一人息子の被告に頼りきりだったため、「母には生きる意志を強く持ってほしい」とため息をもらした。
被告は今後の刑務所生活について「修行だと考える」と話し、「母親には自分が出所するまで待ってほしい」と切実な思いを訴えていた。
チャン氏は社会を題材とした作品を数多く手がけ、「最愛の夏」(黒暗之光)が東京国際映画祭でグランプリを、「愛が訪れる時」(当愛来的時候)が台湾最大の映画賞「金馬奨」で最優秀作品賞を受賞するなど、高い評価を受けている。2011年には政府より「中華民国国家文芸奨」を授与された。
(鄭景ブン、劉世怡/編集:名切千絵)