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(台北 10日 中央社)ペットを飼っている人は要注意だ。交通部は9日、郵便職員に危害を与える恐れがある凶暴な犬などを飼っている民家に対して、配達業務を取り止められる決まりを盛り込んだ「郵便物処理規則」の改正を予定していると発表した。職員が犬にかまれて負傷するなどの事故が相次いでいるためで、早ければ4月から施行される。
▽犬にかまれた職員が続出
中華郵政によると、昨年1年間で職員が犬に襲われる事故は510件発生し、そのうち配達先の住人の飼い犬にかまれた事故は404件。犬が追い払われるのを見た飼い主に職員が殴られるなど思わぬトラブルにつながるケースもあった。
職員の中には凶暴な犬がいる民家のリストを作成し、護身用の棒を携帯するなど自衛策に乗り出す人も。だが、業務上大きなストレスになっているのは変わりない。また、「うちの犬はかまない」と話す飼い主が多いと関係者は頭を抱える。
▽改善を求め、変化がなければ配達中止
「郵便物処理規則」の改正案が通過すれば、配達先にいる動物が職員に危害を与える恐れがある場合、改善を求める通知を送り、変化が見られなければ配達を中止できるようになる。職員の安全確保が目的で、配達が中止されても住民は郵便局で手紙などの受け取りが可能だという。
(蔡和穎/編集:齊藤啓介)