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(金門 12日 中央社)詩人、故・呉承明さんが生前に大切に育てていたマメナシが花開き、妻の盧翠芳さんによって11日、故郷の金門でマメナシの植樹などを行うイベントが開催された。
盧さんによると、台湾本島で暮らしていた呉さんは金門に帰省した際、美しいマメナシを見つけ、一般にはあまり知られていないこの花を金門中に咲かせたいとの願いの下、持ち帰った種を丁寧に育てていたという。しかし、その夢を叶える前に、呉さんは昨年桃園で起きた交通事故で亡くなった。享年61歳だった。
盧さんは夫の思いを引き継ぎ、栽培していた100本の苗木を金門に輸送。地域の人々にマメナシについて知ってほしいと今回の「マメナシ祭」を開いた。イベントには友人らも駆けつけ、花の前で生前の呉さんとの思い出を振り返っていた。
同イベントは12日の植樹節(植樹の日)を前に、金門県が地域の緑化を目的として実施した植樹活動の一環として開かれたもの。活動では地域住民や軍人らによりマメナシのほか、センダン、カイノキなど1200本余りの苗木が植えられた。
また、盧さんは交通事故の賠償金で得られた480万台湾元(約1840万円)を金門高校に寄付し、「呉承明語文奨学金」の創設も行った。
(黄慧敏/編集:名切千絵)