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2015年3月8日、中国・南方日報は、韓国・ソウル市内で5日に起きたマーク・リッパート駐韓米大使襲撃事件に対する韓国、米国、北朝鮮、日本の反応を報じ、日本について「ひそかに喜んでいる」と指摘した。
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韓国・朝鮮日報は、「このような敏感な時期にこのような事件が起きたことに恐れ慌てている」とする韓国政府関係者の声を伝えた。韓国外交部は5日、米韓両国は、事件が米韓関係など外交問題とは関係がない「個別の事件」だという点で認識が一致したと明らかにした。だが同紙は「外交使節の身辺保護が十分ではなかった道義的な責任は避けられない」とした上で、外交部周辺からは「韓国は米国に『外交的な借り』をつくった」との分析も聞かれると報じた。
6日付の韓国・中央日報は、米ワシントンの韓国大使館関係者の話として、「米国政府が困惑している」と指摘。米国では、2012年にリビア・ベンガジで大使が襲われて死亡した余波がまだ残っており、外交官の安全に対してきわめて敏感な状況にあると報じた。また「米国の一般世論が韓国を反米志向の隠れている治安不在国として評価を低める可能性もある」と、韓国の外交筋が懸念しているとも伝えた。
北朝鮮・朝鮮中央通信が5日、犯行を「米国への当然の懲罰」「韓国国民の米国に対する非難の声を反映」などと論じると、韓国政府は6日、韓国の民衆に対する扇動だと非難。韓国統一部のイム・ビョンチョル報道官は、「北朝鮮が今回の事件の本質を歪曲し、キム・ギジョン容疑者の肩を進んで持っている」と糾弾した。リッパート大使は、朝鮮半島の統一、南北の交流を促進する「民族和解協力汎国民協議会」主催の朝食講演会で襲撃された。関係者は今後の活動への影響を懸念している。
日本の菅義偉官房長官は5日、キム容疑者が5年前に駐韓日本大使の襲撃未遂事件を起こしたことを指摘した上で、韓国政府に対し、在留邦人の安全確保に向けた警備強化を要請したと明らかにした。また、シャーマン米国務次官が日本と中韓の対立に関し「愛国的な感情が利用されている」などと発言したことが影響したとの見方については言及を避け、「日米韓の3カ国は未来志向で共通の課題に対処する姿勢こそが大事だ」と述べた。日本の外務省関係者は韓国が米国の怒りを買ったことをひそかに喜んでいる。日本メディアは同関係者の話として「米国内で『韓国は何をやっているんだ』との批判が出ても不思議ではない。韓国は難しい対応を迫られる」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)