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特殊詐欺を食い止めようと奮闘中の県警の漫才コンビ「フリコマンダーGP」が、“解散”の危機に直面している。メンバーの一人、佐伯真也巡査部長(31)と、プロデューサーでネタも書く上司の山田道広警部(51)の異動が決まったためだ。年末まで予約が入るほど人気上昇中のコンビ。活動継続は実現するのか――。
コンビは昨年6月、生活安全部で広報啓発などを担当する山田警部が、「笑いで防犯意識を高めよう」と発案。部下の佐伯巡査部長と、榊間拓馬巡査長(25)をコンビに任命した。
「警察官が漫才」という意外性に加え、そろいの派手な衣装と黒縁眼鏡のルックスがうけ、各地から依頼が殺到。これまで80以上の舞台を踏んできた。同9月には、ベテラン漫才師「宮川大助・花子」からも直接指導を受け、腕を磨いた。
しかし、今月内示された春の人事異動で、山田警部は大垣署生活安全課長に、佐伯巡査部長も警部補に昇任し、恵那署への異動が決まった。上司として後押ししてきた部長や参事官、課長らも軒並み異動となり、コンビ存続の危機が迫った。
いまや大人気のコンビには、12月まで出演依頼が寄せられている。何とか存続させようと、山田警部は急きょ新作2本を作成。さらに佐伯巡査部長の後任の巡査部長(33)も眼鏡をかけていることに気付き、“2代目”を打診。本人も「頑張ります」とやる気を見せているという。
引退する佐伯巡査部長は「最初は恥ずかしかったが、詐欺被害防止のために必死で駆け抜けてきました」と振り返る一方、「新天地で活動を続けます」とピン(単独)デビューを宣言。榊間巡査長は「息もぴったりだった先輩がいなくなるのは残念」としながらも、「後任の先輩と一緒に、新たな色でコンビを続けていきたい」と意気込んでいる。