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◇ボランティア案内で計6回
大坂夏の陣(1615年)から400年を迎え、南泉州地域の合戦跡などを地元の観光ボランティアの案内で巡るイベントが15日、岬町で始まる。10月まで計6回あり、地域の伝承や歴史のこぼれ話などを紹介。主催者は「南泉州の今と昔を体感してほしい」と参加を呼び掛けている。(桑田睦子)
貝塚市以南の各団体でつくる「南泉州観光ボランティア連絡協議会」が企画した。初回の岬町では、「信長の紀州攻めの道」がテーマ。案内マップを準備し、大坂城の落城後、流浪の末、この地域で農民になった武士の墓など6・8キロを、約2時間半かけて歩く。
最大の見どころは、1582年、村人が織田信長の三男・信孝の軍勢と戦った「灰賦(はいぶ)峠」だ。和歌山に逃れた石山本願寺の門主・顕如を守ろうと、村人総出で、かまどから持ち出した灰をまいて1000騎の織田軍の目潰しをし、小石を投げて抵抗した。その後、本能寺の変で信長の死を伝えられた軍勢は撤退。灰をまいて織田軍を撃退したことから、その名が付いたという。
ガイドを務める岩田史子さん(64)は「もし信長自身がこの地に侵攻していれば本能寺の変は起きずに、歴史が変わっていたかもしれない。そんな歴史の奥深さも伝えたい」と話す。岬町観光ボランティア協会の竹内邦博会長(70)は「町内には古墳や美しい山、海がある。リレーウォークで町の新たな魅力も発見してもらい、観光客が増えれば」と期待する。
このほかのテーマは、大坂夏の陣お菊の嫁入りの道(4月19日、阪南市)▽紀州浅野軍の進攻ルートを歩く(5月24日、泉南市)▽大坂夏の陣の緒戦となった樫井合戦の戦いをたどる(6月21日、泉佐野市・田尻町)▽僧兵「根来衆」のとりで跡などを訪ねる秀吉の紀州攻め(9月20日、貝塚市)▽戦いの道・祈りの道熊取の古道から(10月18日、熊取町)。
いずれも参加費300円で、先着100人(初回は締め切った)。電話などで主催団体か各市町に申し込む。問い合わせは、泉佐野観光ボランティア協会(072・458・3901、午前10時~午後4時)へ。