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車好きの中学生や高校生によって修復された往年の名車「パブリカ」と「トヨタスポーツ800」の試走会が、豊田市御作町のアイシン精機藤岡試験場にあるテストコースで行われた。
修復したのは、同市ものづくりサポートセンターが今年度から始めた「クルマづくり究めるプロジェクト」の研究コースに参加した中高生45人。塗装とエンジンなど5グループに分かれ、トヨタ自動車のグループ企業に勤めているエンジニアらの指導を受けながら、大衆車の先駆けとなった「パブリカ」2台と、「ヨタハチ」の愛称で親しまれた「トヨタスポーツ800」1台を復活させた。
14日に行われた試走会には約100人が参加。よみがえった名車は心地よいエンジン音を響かせながらコースを周回した。作業に携わった中高生たちは指導員が運転する車に交代で乗り込んだり、コースを駆け抜ける姿を見たりして楽しんだ。
駆動・電気系リーダーを務めた指導員の種子田(たねだ)大樹さん(34)は「ボロボロになっていた車のさび落としから始めたことを思うと感無量。昔を思い出すことができる車を修復できてよかった」と、軽快な走りを見せる車に目を細めた。作業にあたった同市立小原中3年岡田歩夢君(15)は「エンジンの仕組みを知り、走らせることもできてうれしい」と喜んでいた。