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根室市の花咲港で流氷が大量に接岸し、船舶が出入りできない状態になっている。13日には、市から要請を受けた根室海上保安部が砕氷型巡視船「てしお」を派遣して航路の確保を試みたが失敗。毛ガニやスケトウダラ漁の最盛期を迎える中、多数の漁船がとじこめられており、今週に入って水揚げ、競りともに一度もない状況が続いている。
根室海保などによると、流氷が南風に吹かれて花咲港に接岸したのは7~8日にかけて。13日午後には「てしお」が港内を航行して流氷を砕いたが、氷が多い上、砕いてもすぐにくっついて航路が閉じてしまうため、約30分で作業を断念した。
根室市では冬の間、根室港が流氷で閉ざされるため、「不凍港」の花咲港で主に水揚げや競りが行われている。根室海保や地元漁師らによると、2013年3月にも同港に流氷が接岸したが、今回ほど長期間になるのは珍しいという。
流氷は風向きによって移動し、花咲港では北風が吹くと離岸しやすいとされる。船舶の出入りができるようになるには“北風待ち”をするしかない状況で、市内のスーパーでは冬の鍋に欠かせない地場のスケトウダラの白子が店頭から消えるなど影響が出ている。
岸壁で「てしお」の作業を見守っていた漁師(48)は「もう4日も漁に出られず、死活問題だ。一刻も早く、流氷がなくなってほしい」と話していた。