【相談者:20代男性】
僕には今好きな人がいるのですが、彼女の最終学歴が某名門大学だったことを知り、戸惑っています。僕は地元でそこそこレベルの高い大学を出ているのですが、彼女ほど偏差値は高くありません。 彼女は職場の同僚で、参加したプロジェクトが同じで話す機会が増え、同じ趣味もあって一気に仲良くなりました。仕事帰りに飲みに行ったりLINEで他愛ない会話を楽しんだりしていて、一度だけ趣味のことで休日に出かけたことがある程度の仲です。
僕としては告白も考えていたのですが、彼女の最終学歴を知ってしまい、相手にされないんじゃないかと不安になりました。あきらめるべきでしょうか?
●A. 仕事スキルと人間性で、学歴コンプレックスをカバーしましょう。
笑顔になれる恋愛を応援する、笑顔づくり専門家の千葉こころです。
好きになった女性の学歴がご自身より高いことを知り、戸惑っていらっしゃるのですね。確かに学歴は、その人の人となりを判断する材料のひとつになります。名門大学卒であれば、頭脳明晰であることも明確ですね。相談者さんが怖気づいてしまう気持ちも分かります。
そうはいっても、学歴だけが全てではありません。どんなに成績が優秀でも融通が利かず仕事で活かせない人もいれば、勉強は苦手だったけど仕事の業績はいつもトップという人もいるでしょう?
つまり、社会人として生きていく力は、学歴で表される頭の良さだけでは測れないということです。
●社会人に必要なスキルは大学で身に付くわけではない
社会人として求められるスキルには、コミュニケーション力や交渉力などの『対人関係能力』と、状況から判断したり問題を整理したりできる『概念化能力』、業務を正しく理解して遂行できる『テクニカルスキル』が必要不可欠です。
これらは大学で学ぶ勉強だけでは身につけられないものも多く、今日までに培ってきた人生経験や持ち前の思考などが大きく影響しています。そのため、学歴や学生時代の成績が芳しくなくても、上記3つの能力を有していれば職場で優秀な人材として認められる可能性があるのです。
職場で活躍して“仕事のできる男”として認めてもらえれば、あなた自身の中にある学歴コンプレックスは埋められるのではないでしょうか?
また、恋愛も同じで、優しさや思いやりなど人としての心が深ければ、決して高学歴に引けをとらない魅力的な男性として、女性の目に留まるはずです。
●学歴は価値観の判断基準
『フレッシャーズ』が社会人500人に、「恋人の学歴は気になりますか?」というアンケートを行った結果、「はい」と答えた人は42.2%、「いいえ」と答えた人は57.8%だったそうです。
「はい」と答えた人では、「学歴と価値観や考え方には相関関係があると思うから」「話が合わない可能性がある」と、話の内容やモラルの判断基準として気にするという意見がありますが、「学歴よりも今のスキル」「学歴よりも向上心や熱意のほうが大事」など、社会人になってからのモチベーションを重視する声も聞かれます。
また、「結局は人柄」「自分が高学歴だからこそ、人間が学歴ではないのを知っている」など、性格や相性を大切にしている人もみられました。学歴は価値観の判断基準には成り得ても、その人全てを表すわけではないと多くの人が感じているのですね。
●引け目をエネルギーにしてイイ男になる努力を
いまさら変えられない学歴の差に引け目を感じて身を引くより、仕事スキルや人間性を磨いて、彼女さんから信頼され尊敬されるような男性になれるように注力しましょう。
幸いにも、相談者さんには共通の趣味という話題の素もあります。彼女の知らない知識を教えてあげる、彼女がより楽しめるようにサポートするなど、趣味の学歴で彼女の上を目指してみてはいかがでしょうか。
●ライター/千葉こころ(笑顔づくり専門家)