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◆女子校育ちが恋愛観に与える影響
―女子校出身ということは今の恋愛観にどんな影響を与えましたか?
『女子校ルール』内の辛酸さんのインタビューでは、「焦るあまり、卒業後にケニア人との恋愛に走ってしまう」女子校時代のご友人がいたというお話が印象的でした。
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辛酸なめ子さん(以下敬称略):そうですね。
やっぱり共学の人は楽しい青春時代を過ごしているに違いないという焦りが常にあって、そうやって適当な相手と体験をすませちゃう人もいると思います。
名前も知らない、とりあえず目に付いた人を好きになるんです。
飲み屋で隣に座ってた人とか、バイトの上司とか、ちょっと優しくされると、最初に知り合った人でもすぐ好きになっちゃうみたいで。
朝井麻由美さん(以下敬称略):ただ、女子校で焦りを持てた人の方が、チャンスは多いんじゃないかと思うんです。
伝統的に男子校と交流がある女子校だと、合コンや紹介などの“互いを異性として意識し合って会話する”ような機会自体はそれなりにあるみたいですし。
共学だと、ヒエラルキーのトップに入れないと中々恋愛は難しいんですよね。
真面目な共学であればあるほど、ヒエラルキーのトップ以外は異性をお互い“空気”みたいな扱いをして、必要最小限しか喋らず、異性と一言も喋らない日もかなり多い。
恋愛戦場に入れてすらもらえない、みたいな。
最初にキャラ設定されると、そこから這い上がれないんですよね……。
辛酸:えっ、ではキャラ設定された時点で縁がなくなってしまうんですか…。
じゃあ、入学時から服装とかを完璧にしないとダメなんですね。
でも、最近ビッグダディの元妻・美奈子の本を読んだら、共学だともうどんどん告白されたりしていて、すごく楽しそうだなと思ったんですよね。
朝井:(笑)。あの人は実は元々イケてる枠なんでしょうね。
辛酸:ちょっとヤンキーなグループですもんね。
ヤンキー系の男性から告られるんですかね…。女子校にはない世界観ですね。
あと、焦り以外にも、あまりにも周りに男性がいなさすぎたので、飢餓感みたいなものはありますね。
北川景子さんとかは女子校じゃないですか。
だから見てると、やっぱり次から次へと共演者を好きになってて。似たような症例なのかなと。
朝井:たしかに!(笑)
でも北川景子さんの場合は美に恵まれていたから結果的に幸せになったパターンですよね。
女子校出身で美人だったら勝ち組になれるのかもしれないです。
辛酸:その場合は、どんどん好きになっても、全然いいんですよね。
もしかしたら、相手の男性が調教している感じというか、慣れていない感じが新鮮なのかなとは思うんですけれども。
◆女子校出身者の性への探究心
辛酸:女子校時代、校内は処女率98%だったんですけど、そんな中で男とは無縁に見える数学部の人が実は体験を済ませていたって聞いて驚いたことがあります。
ですので、そういう勉強ができる人ほど性の探究心も旺盛だから、塾で知り合った男子とかと実験感覚で性行為に走ってしまうのかな、と。
朝井:女子校出身の人は探究心強いですよね。
興味のある事柄に対してとにかく深掘りして考えて、意見を持っている人が多いと思います性に関することも同じくやっぱり突き詰めちゃうんですね…?
辛酸:そうですね。同級生でも性を突き詰めすぎて、先ほどの話にもあったイラン人と体験したりとか…。
そういう風に性体験が発展していってしまった人は部活にまじめにこなくなって、泣いて怒る同級生とかもいたんですけど、その人自体も、卒業して最初のクラス会で、彼氏と初めて行ったラブホの写真を見せてきたりとか…。
だから、性体験になんとなく抵抗感を示しながらも、早く体験した人は立場が強い、みたいな感じはありましたね。
◆ジャニオタと妄想
辛酸:あと、共学出身の人と話していて驚いたのが、ジャニオタがクラスにあんまりいないという事実です。
一般の男性が恋愛対象でいるから、ジャニーズに走らないっていうのがすごく驚きでしたね。
女子校時代は、後ろの方で振り付け踊っている人とか、ジャニーズの暴露本が回ってきたりとかが、本当によくあったので。
恋愛対象が近くにいるのと、妄想に走ってしまうのではずいぶん違うんだなと思いましたね。
朝井:そうですね。女子ってたいてい小学校4、5年でジャニーズを知って、しばらくははまるんですよね、Jr.とかに。
でも、私含め、共学の中学に進学した周囲はもれなく、中学2年くらいで次々卒業していくんです。
「このままジャニーズにはまってたら恥ずかしいかも」と、男子の目を気にする瞬間がありましたね。
辛酸:やっぱりそうですよね、下敷きとか持っていて、男子に気づかれる瞬間があるんですね。
じゃあ、そういう妄想恋愛に走りやすいというのは、もしかしたら女子校の特徴かもしれないですね。
当時はバンドブームもあったので、バンド追っかけする人から、ウィーン少年合唱団にはまっている人までいて。
私も男闘呼組が好きで、岡本健一と自分が両思いで、歌詞の「迎えに行く」は自分に向けてのメッセージとかいう妄想小説を書いていました。
男性の目がないからこそできて、そのまま妄想好きになってしまうっていうのが女子校なのかなって思いました。
私もたぶん、30代前半まではずっと妄想してましたね。
7年くらい前に出演した久本雅美さんの番組で、妄想恋愛みたいなテーマの際、久本さんとか川島なお美さんとか妄想がすごく激しくって、理想の告白は宇宙飛行士の彼が宇宙からメッセージを送るみたいな、それぞれ理想の妄想の話ですごく盛り上がっていたので、女性のほとんどが妄想好きだと思っていたんですが、どうやら違いますよね。
朝井:共学だと、周りに男性がいるので、妄想してもむなしくなるだけというか。
いくらめちゃくちゃ妄想しても学校に行くとモテない生活、という現実を突きつけられてしまって…。
辛酸:そうですよね。
妄想相手がすぐ目の前にいて、別の女子と仲良くしていたら、妄想が途切れちゃって、むなしくなりますもんね。
そう考えると、女子校の人は片思いのまま何年もいく人が多い気がします。
妄想で、会ったらこの話をしてここに行って…ってずっと繰り広げていられるから。
で、実際に会ったら会ったですごく緊張して、不自然になってしまったりとかして…。
朝井:辛酸さんも意外と妄想の中の方が満足しますか?
辛酸:私も妄想に満足してたんですけど、ある時読んだ脳科学者の方の本で、人間は妄想と現実をあんまり区別していないから、妄想ばっかりしていると、脳は達成したと思って現実では叶わなくなるって…。
それはちょっとムダすぎるので、やめたほうがいいなと思って。
―そうなんですね(笑)
辛酸:脳が錯覚してしまうそうなんですよ。
朝井:妄想もほどほどにしたほうがいいんですね。
◆つい話してしまうさじ加減のわからない下ネタ
辛酸:あとつい下ネタを話しちゃうことはあるかもしれないですね。
下ネタで異性と仲良くなれると勘違いして、つい言ってしまって、ひかれる…みたいな。
―女子校時代も下ネタを習慣として話していたんですか?
辛酸:普通に話していた気がしますね。
きわどい雑誌がよく回ってきてましたし…。
でも男子校の人も下ネタとか言い出しますよね。なんか、空気が読めてない感じの。
―そうですね、生々しいんですよね。ちょっとエグめな感じの…。
辛酸:そうなんです、前いたんですけど、ちょっと露出度の高い子に、「精子飲んだことある?」って聞いたりしていて…。
一同:笑
朝井:サービス精神で場を盛り上げようとしてくれているのはわかるんだけど、下ネタがあまりにドギツすぎて結局面白くないというのはありますね。
これは男子校のほうが顕著かも。女子校出身者は面白いことを言う場合、下ネタからヒネった毒舌コメントまで豊富なラインナップを取り揃えているけど、男子校は場を盛り上げるとなると安直な下ネタに頼りがちな印象です。
下ネタのさじ加減がわからない、という悩みもよく聞きます。
―下ネタがエグいっていうのは男子校と女子校で共通していたんですね。
女性の下ネタで男性がひいている場面って結構ありますもんね…。
辛酸:中高のとき、私も普通におぼっちゃまくんにはまってたので、そういうおぼっちゃまくん用語みたいなのを言ったりもしていたので。
―ともだちん…みたいなやつですね。
無邪気だと思っていうと、男性はひいてるんですよね。
辛酸:そうですね。
朝井:でも男性も幻想を抱きすぎですよね。