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東京都北区議選出馬で記者会見に臨む斉藤里恵さん(中央)=2月25日、国会内
「人の心が聞こえる街に」。聴覚障害がありながら東京・銀座でホステスを務めた斉藤里恵さん(31)が、「バリアフリー社会の実現」を訴え、日本を元気にする会公認で東京都北区議選(4月26日投開票)に出馬する。声をうまく出せないため、本人はマイクを握らず、インターネットを活用した選挙などを展開。区選挙管理委員会にルールを確認しながら戦う。
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病気が原因で1歳の時に聴力を失った斉藤さんは2007~12年のホステス時代、筆談などで接客。自叙伝「筆談ホステス」が話題になり、テレビドラマ化された。4歳の女児の母親で、女性の社会進出や子育て支援強化を掲げる。特に障害者雇用のサポート体制構築に力を入れたいという。
区選管によると、地方議員選ではビラの頒布が禁じられており、街頭での筆談は公職選挙法に抵触する恐れがある。最大の「武器」が制約を受けるが、13年4月の法改正で「ネット選挙」が解禁されたのは追い風。「ブログや交流サイト(SNS)で積極的に発信したい」と意気込む。
区議会事務局は、斉藤さんが当選した場合、音声読み上げソフトの活用など、議会での質疑の方法を検討する。斉藤さんが目指すのは、さまざまな境遇の人に寄り添い、助け合う「人の心が聞こえる街」。まずは議会から障害にかかわらず誰もが活動できる環境に変えたいと考えており、「自分にしか伝えられないメッセージがある」と決意を示す。