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【モスクワ共同】鳩山由紀夫元首相は10日、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島入りした。11日にはロシアがつくった地元政府「クリミア共和国」の指導者アクショーノフ首長と会談する。
日本政府はロシアのクリミア編入を国際法違反として認めておらず、ロシアが実効支配する現状で訪問するにはロシア法令に従う必要があるため編入を追認することにつながるとして、鳩山氏に断念を働き掛けていた。民主党の枝野幸男幹事長は「軽率とのそしりを免れない」と批判した。
ロシアは日本の首相経験者をクリミアに受け入れ、編入の正当性を国際的にアピールする狙いだ。
政府は、自民党の門博文衆院議員との不適切な交際が週刊誌で報じられた中川郁子農林水産政務官を続投させる方針を固めた。複数の政権幹部が9日明らかにした。中川氏は10日の衆院農水委員会と予算委分科会に出席し、公務に復帰する方向で調整している。登院すれば、報道を受け5日に東京都内の病院に入院して以降、初めて公の場に姿を見せることになる。
中川氏については2015年度予算案の国会審議に影響が出るとして交代論も出ていた。自民党幹部は「農水政務官としての職務続行に支障はない。(責任の有無は)次期衆院選で有権者がどう判断するかだ」と強調した。
【共同通信】
ドイツのメルケル首相(左)と握手する安倍晋三首相=9日午後、首相官邸
安倍晋三首相は9日午後、首相官邸でドイツのメルケル首相と会談した。親ロシア派との停戦合意が発効したウクライナ情勢をめぐり両首脳は、連携して安定化を目指す方針で一致。また、同じ敗戦国の日独が戦後70年間、経済発展を通じて国際社会に貢献してきたことを踏まえ、今後も2国間関係を強化していくことを確認した。メルケル首相は、中国などとの緊張緩和に向けた日本側の努力に期待感を示した。
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会談後の共同記者会見で安倍首相は、「ウクライナの平和と安定に積極的な役割を果たすことで(メルケル首相と)一致した」と表明。さらに、「アジア地域を含む国際社会が直面する安全保障環境について、議論を深めることができた」と語った。
一方、メルケル首相は、戦後70年の日本の歴史認識をめぐる問題に関し「過去の総括が和解の前提となる」と述べた。
会談では、2015年中の大筋合意を目指している日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)や、国連安全保障理事会改革などについて協議。中国が海洋進出の動きを強める中で安倍首相は、東アジアの地域情勢に関して説明した。メルケル首相は、ドイツが議長国を務める6月開催の先進7カ国(G7)サミットでの協力を要請した。
会談では、メルケル首相が歴史問題や日中関係などについて、どう言及するかも焦点だ。安倍政権が原発再稼働に前向きな一方、ドイツは脱原発の方針を明確にしており、会談でエネルギー政策が取り上げられる可能性もある。
メルケル首相の来日は、08年の北海道・洞爺湖サミット以来、約7年ぶり。
根津美術館で展示品を鑑賞する安倍晋三首相(左)とドイツのメルケル首相=9日午後、東京都港区
安倍晋三首相は9日、来日中のドイツのメルケル首相とともに東京・南青山の根津美術館を訪れ、飛鳥時代から江戸時代にかけての仏教美術の展覧会を鑑賞した。メルケル首相は仏像や仏画などを興味深そうに見て回り、「本当に面白いですね」と感想を語った。
両首脳は、織田信長が家臣の柴田勝家に領地の代わりに恩賞として授けたという茶わん「柴田」も鑑賞。安倍首相は、勝家の妻の「お市の方」について「戦国一の美女と呼ばれている」などと説明した。
岸田文雄外相は9日、来日したキューバ閣僚評議会(内閣)のカブリサス副議長と外務省で会談した。キューバと米国による今年1月の国交正常化交渉開始を受け、日キューバ両国による投資と貿易の促進や関係強化で一致した。
岸田氏は「引き続き幅広い分野での関係強化、忌憚のない対話を続けていきたい」と述べた。対外経済政策担当の高官であるカブリサス氏は、外国投資法の改正など市場経済の導入を模索している現状を説明。「日本企業との意見交換を通じて、両国の経済関係が強化されることを期待している」と応じた。
カブリサス氏は14日まで日本に滞在。安倍晋三首相との会談も検討されている。