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[22日 ロイター] – ギリシャのチプラス首相はドイツのメルケル首相に対し、欧州連合(EU)から短期的な支援が受けられなければ、今後数週間に控える債務返済の義務をギリシャが果たすことは「不可能」と警告した。
英フィナンシャル・タイムズ(FT)が22日、15日付のメルケル首相宛て書簡の内容を伝えた。
メルケル首相は23日、チプラス首相と会談する予定。書簡でチプラス首相は、主に国際通貨基金(IMF)から受けた融資を返済するか、社会的支出を続けるかの判断を迫られることになると訴えた。
チプラス首相は、短期国債の発行を欧州中央銀行(ECB)が制限していると批判。また、ユーロ圏の支援機関が、新たな経済改革を導入するまで支援金支払いを拒んでいることも原因として挙げ、こうした状況下では「どんな政府でも債務返済は不可能だ」と指摘した。
チプラス首相はギリシャが誠実に義務を果たし、関係国と緊密に協力することにコミットしていると表明。ただ、短期的な資金繰りの方法を見つけられなければ、もっと大きな問題につながる可能性があると警告した。
チプラス首相は既に疲弊したギリシャの状況が、債務の返済で急激に悪化すると指摘。こうした状態が予想されるのに「見過ごすことはできない」としている。
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