[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
新たな指導要領
小中学校での「道徳」に関するパブリックコメントの募集に多数の意見が寄せられたことが分かった。
募集は2月4日から3月5日まで行われたもので、文部科学省の発表を受けた報道によると、国内を中心に5002人から5993件の意見が寄せられたとのこと。
同省では、寄せられた意見などを踏まえて、3月中に新たな指導要領を作成・告示する見通し。順調に進めば、小学校では2018年から、中学校では2019年から道徳が教科として始まる予定だ。
賛成意見を見ると
記事になったものから、賛成意見を拾ってみよう。
「大切な価値を家庭や地域で教えることが難しくなっており、学校で教科として教えることは賛成だ」(NHKより)「教科にすることで教師が道徳に重点を置き、子どもとともに学んでいくことが必要だ」(NHKより)
「教師が子供とともに学ぶことが必要」(産経新聞より)「多くの教員が道徳の授業のあり方を考えることとなり、授業の質にも目が向けられる」(産経新聞より)「健全な社会秩序が維持され、伝承される」(産経新聞より)
反対意見には
反対する意見には次のようなものがあった。
「検定教科書や評価の導入で、『大人が期待するよい子』や『愛国心』など一定の価値観の押しつけにつながる」(NHKより)「戦前の道徳教育への反省がなければ国の考え方を子どもに植え付ける危険性が極めて高い」(NHKより)
「一定の価値観や規範意識の押しつけにつながることが危惧される」(産経新聞より)「偏狭なナショナリズムにつながる」(産経新聞より)「国の考え方を子供に植え付ける危険性が極めて高い」(産経新聞より)「道徳は普段の生活などから学ぶもので、教科として学ぶものではない」(産経新聞より)「現行の制度でも十分に実施できる」(産経新聞より)
教える側の問題
6000件近い意見数は、パブリックコメントでも滅多にない数だ。
産経新聞によると「教科化によって、教員の能力を高め、学校教育の質の向上を期待する声が目立った」ともある。
国土の問題や近代日本の歴史において、一部の教員による偏向教育が問題になることがある。「道徳」によって、教える側の資質も問われそうだ。
■e-Gov「学校教育法施行規則の一部を改正する省令案等に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について」(注:結果は未発表)
【参考記事】「道徳」の授業が教科に格上げ!評価は記述式に(2014年10月22日)