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[ロンドン 17日 ロイター] – 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、ギリシャがユーロ圏を離脱すれば、ユーロ圏全体に「深刻な影響」が及ぶとの見方を示した。
チプラス政権下でギリシャがユーロ圏にとどまるか不透明感が強く、ムーディーズはギリシャの格付け「Caa1」について、格下げ方向で見直しを行っている。
ムーディーズはギリシャがユーロ圏から離脱すれば広範な影響が及ぶと指摘。金融上の短期的な影響が限られたとしても、分裂はないとされたユーロ圏からギリシャが離脱すれば、「どのような圧力下で他の国も離脱に追い込まれるのかといった疑問が生じるのは不可避」とした。
現在国債利回りが急低下しているポルトガル、スペイン、イタリアなど南欧のユーロ圏周辺国に対して、投資家が売りを浴びせるのが最も顕著なリスクと指摘した。
ムーディーズは、ユーロ圏は今後も「緩やかな成長に」とどまる公算が大きいとの見方を示した。ギリシャ、イタリア、スペイン、フランスが抱える債務の国内総生産(GDP)比率はすでに高水準にあるが、今後も上昇が続く見通しとし、とりわけフランスの財政再建や改革の遅れに言及した。
ムーディーズがユーロ圏で格付け見通しを「ネガティブ」としているのは、ギリシャを除いてフランスのみ。
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