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2015年に入ってから軽自動車のセールスランキングはホンダN-BOXが連続してトップの座についています。ライバルに対するN-BOXのアドバンテージは、N-BOXシリーズにニューモデルが加わったこと。
すなわち、2014年12月22日に発表された、N-BOXのチョップトップバージョン「N-BOX /(スラッシュ)」が、N-BOXシリーズ全体の販売を押し上げているのは間違いありません。
『ファンキー・チョップトップ』をキーワードに開発された、この軽ハイトワゴンベースの4ドアクーペモデルは、スタイリングだけでなく、様々な豪華装備、贅沢な仕様を与えられたスペシャリティモデルです。
クラスを超えた豪華装備としては、軽自動車として、いや世界初というドラム内蔵型電子制御パーキングブレーキが代表的なアイテム。
今回、市街地を試乗する機会を得ましたが、エンジンを切れば自動でパーキングブレーキがかかり、ふたたびエンジンをかけてアクセルを踏み込めば、自動的にリリースされるのは、パーキングブレーキという存在を忘れてしまうほど。それでいて、坂道発進などではずり下がりを防いでくれますし、傾斜のある駐車場でもかけ忘れがないので安心です。
電動パワーステアリングのアシストを2段階に切り替えることができるようになっているのもユニークな装備。
標準アシストは小型車からダウンサイジングで乗り換えたユーザー向けの味付け、より軽くなるアシスト量の多い制御は軽自動車を乗り続けているユーザー向けといったイメージでセットアップされています。
とはいえ、ステアリングのギア比はゆったりとしたもので、もともとそれほど重いステアリングではなく、それぞれの違いはパーキングスピードでの据え切りで感じる程度の差といえそうです。いずれのモードでもスピードが高まったときにはシッカリ感が出てきますが、軽い制御モードを選んでいても、60km/hを超えるとアシスト量を減らすように制御されているといいます。
さて、チョップトップにより全体で110mmもの車高ダウンを果たしたN-BOXスラッシュは、重心高でいってもN-BOX比で40mmも下がっているといいます。
しかし、そうしたパッケージングとしての走りの優位性をハンドリングに使っていないのも、またN-BOXスラッシュの特徴です。
重心高が下がるということは、N-BOXに比べると、安定性(ロールオーバー対策)のために足回りを引き締める必要性が低くなります。…