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スタイリング面において、ボルボC30あたりから新しい時代に移行した印象を受けさせるボルボ。その決定打となったのは、スポーティなエクステリア・デザインでファンならずとも驚いたはずのボルボV40でしょう。
クーペのC30も引き継いで生まれた新生ボルボV40が日本に上陸したのは、2013年2月。当初はデザインだけでなく、走りもスポーティモデルであることを主張するため、ハード系の「ダイナミック・シャーシ」のみの設定でした。
初めて乗った時は、ノーマルグレードでも「Rデザイン」かと思うような引き締まった乗り味に面食らいましたが、2015年モデルからベーシックなV40 T4/T4 SEは、従来の「ダイナミック・シャーシ」から「ツーリング・シャーシ」に変更されています。
スプリングをソフト(ダイナミック・シャーシよりもフロントが10%、リヤが12%)にするだけでなく、ソフトなフロントスタビライザーや、リヤダンパーをモノチューブ式から新開発のツインチューブ式に変更。
さらに、タイヤ&アルミホイールを従来の225/45R17(7.5J×17)から205/50R17(7.0J×17)にすることで、最小回転半径が従来の5.7mから5.2mに大幅に小さくなったのも取り回しの面での朗報。
デビュー時のスポーティアピールは一定の成果を得たということから、今回の快適性重視への変更になったそうですが、乗ってみるとバランスが非常に良くなったという印象を受けます。
乗り味は洗練され、さらにパワートレーンの熟成も進んでいる感じもするうえに、フットワークも十分に軽快感がありますから、ドライビングも十分に楽しめるのも印象的。
昨年試乗した最新の「Rデザイン」はもっとハードで、245psにふさわしい足まわりで「かなりHOT」と思わされましたが、個人的には180psのT4/T4 SEで十分だし、家族やゲストを迎えるならむしろベーシックなT4/T4 SEを推奨したいところです。
■ボルボV40の安全・運転支援装備が全車標準に【ボルボV40 2015年モデル】
http://clicccar.com/2015/02/15/293661/
(塚田勝弘)
画像付き元記事はこちら:ボルボV40の滑らかになった走りが心地良い【ボルボV40 2015年モデル】(http://clicccar.com/2015/03/11/293802/)