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東京から新幹線に乗って長野に行く。ぐっすり眠っていても何の問題もない。だって長野が終点だから。でも、それも今週限り。北陸新幹線の金沢延伸で、これからは「寝過して」気づいたら金沢ってことになりかねない。“開通”ばかりが話題になっているが、実は「長野新幹線」という呼び名も今週で最後、という貴重な存在。蕎麦、りんご、信州牛、ワイン、日本一標高の高いスキーや、世界のオザワが毎年指揮棒を振るコンサートまで、終点から“途中駅”になっても、下車せずにはいられない魅力が長野にはある。東京から1時間半。週末2日間で十分遊びつくせる延伸“前夜”の終着駅、長野を堪能してきた。
長野駅に降り立つと、まずは“最新”の風景が広がっている。新幹線の金沢延伸を前に、112店舗が入った新駅ビル「MIDORI長野」が7日、全面開業したのだ。地元紙「信濃毎日新聞」も一面トップで伝える盛り上がりぶり。駅改札からそのまま入れる2階は、そばをはじめ、日本酒や長野のワイン、味噌、馬肉やりんごジャムなど、県産品が一堂に会したフロアで、あちこち長蛇の列。帰りのお土産はここでOKと確認して街中へ。
初日ランチは、やっぱり長野らしくおそば。おすすめは「草笛」の「くるみ蕎麦」だ。今、日本のそば粉は8割が輸入品だが、ここは正真正銘の信州産そば。厳選したくるみを丹念にすりつぶした、ねっとりしたくるみのペーストが蕎麦ちょこに入っていて、これに蕎麦つゆを注いで、手打ちのそばを食べる。ちょっとやみつきになる味だ。ザガット長野版で、レストランTOP1の実績をもつこの草笛、当然のように上記の新しい駅ビルにも入ったが、実は町中にある古い店の方が、同じメニューがちょっと安かったりもする。
午後は町中散策へ。駅からまっすぐ伸びる道をぶらぶら北上すると、長野観光の“必須科目“善光寺。平安時代末期から、一宗一派に偏らず、誰でも極楽浄土に導くという有名なお寺だ。スマホは厳禁だから写真は撮れないが、本堂床下の「お戒壇めぐり」は結構楽しい。闇の中を手さぐりで進み、大きな錠前を探して触ってくれば、極楽浄土が約束される。壁を伝っていけば大抵は探し当てられるから是非もの。参道には、一般人でも泊まれる宿坊や、宿坊の中で万華鏡やブレスレット作りを体験できるおしゃれなスポットもある。長野名物おやきや、その場で手作りしているお煎餅、110年の歴史ある味噌の老舗、すや亀がつくる味噌ソフトクリームなんていうのもあって、そぞろ歩きはかなり楽しい。…