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大阪の市立小学校で巻き起こった盗撮カメラ破壊騒動が、第2ラウンドへ突入しようとしている。
発端は昨年7月25日、同校の女性教諭が教員用女子更衣室から隠しカメラを発見したことに始まる。
「小学校は夏休み中で、児童に開放していたプールの付き添いで来ていた女性教諭が、すぐさま隠しカメラを教頭(47)に提出。しかし教頭が校長に報告したところ、校長(58)は『犯人捜しをしたくない』と調査を拒否。そこで教頭はカメラを独自に自宅に持ち帰り、最終的にハンマーでカメラを破壊したのです」(全国紙市政担当記者)
事態が明るみになったのは昨年9月。学校側から連絡がないことを不審に思った女性教諭が、別の教諭に相談し発覚。問題を受け教育委員会は調査を開始したが、カメラが壊されているだけに設置した犯人は見つからないまま、市教委は今年2月5日に校長を停職1カ月、教頭を停職2カ月の懲戒処分とした。しかし当然、保護者の怒りが消えたわけではない。
「教頭は生徒の間でも厳しい人で有名。校長は生徒の前で手品を披露する温和な人でした。それが2月2日に行われた説明会で教頭は欠席、校長も『頭が真っ白になって覚えていない』と不甲斐ない説明をしていた。設置した犯人が誰なのかもわからないのは気持ちが悪い。常識で考えればハンマーで壊すなんておかしいですよ」(30代保護者)
ただ証拠がない以上、犯人の特定は難しい。騒動は一気に収束すると思われたが、そこにストップをかけたのが橋下徹大阪市長。「停職で終わりというわけにはいかない」「きちっとやります」との宣言通り、2月19日に維新の会の杉村幸太郎市議が再調査を要求し、市教委もそれを約束した。
教頭の両親は取材にこう答えている。
「息子からは全く話は聞いておりません。こちらもどういう状況なのかはわからないんです。ただ、私たちは親ですから息子を信じています…」
再び戦々恐々の日々が訪れた校長・教頭両氏。真相解明となるのか。