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ポール、ジョンに次ぐ
世界3位の作曲家
ジョン・レノン、ポール・マッカートニーといえば、誰もが知るビートルズのメンバーだ。彼らは今も、シングルヒットチャートで世界1位を記録した曲数で、トップ2に君臨する。
では、世界3位は誰か?
マックス・マーティン。名前だけを聞いてもピンと来ない人が多いかもしれないが、今をときめくスウェーデン人作曲家だ。1990年代以降、ブリトニー・スピアーズからケイティ・ペリー、テイラー・スウィフトに至るまで、米国のグラミー賞受賞級の大人気歌手に曲を提供し、ついに大御所2人の後に付けたのだ。
実は、日本ではあまり知られていないが、スウェーデンは音楽輸出で世界3位の作曲家大国だ。
欧米だけでなく、今や世界中を席巻し、日本や韓国の人気歌手の作曲を、どんどんスウェーデン人が担当するようになっているのだ。
日本でも、人気グループ向けの作曲は「スウェーデン人なしでは成り立たない」(音楽関係者)ほど。
例えば、ジャニーズグループの嵐のアルバムを開けば、作曲家欄にスウェーデン人の名前が連なっているのがひと目で分かる。また同様に、EXILE系のグループでもスウェーデン人作曲家は増加している。韓国でいうと、少女時代などSMエンターテインメント系のグループが多くスウェーデン作曲家に任せているという。
とはいえ、なぜこれだけ、日本で、スウェーデンの作曲家が重宝されるのか。
ある日本の人気作曲家は「彼らは日本人が好きなAメロ、Bメロ、サビといった曲の展開や、日本に歌謡曲に通じる哀愁のあるメロディーを作るのが非常にうまい」と指摘する。
また、スウェーデンは、冬の夜が寒くて長く「とにかく家にこもって音楽に長い時間接して曲を作り込める」といい、曲の作り込みが優れているのだという。
CDが売れている
日本市場に大流入
とはいえ、彼らが日本を目指すのはそうした音楽の側面だけではなく、ビジネスとして見た際の日本市場の特殊性も大きい。
日本の音楽市場は世界で2位だが、実はCDセールスではトップにあることで知られている。CDはデジタル音源と比べると、利益率が高く、「作曲家への権利料もきちんと払われる」(関係者)のだ。
このため、スウェーデン国内と比べて遥かに大きな市場を求めて、スウェーデン人作曲家たちが日本に“出稼ぎ”しに来ている。
そのうちの一人、スウェーデン人の作曲家「Moonchild」(本名・ジョナス・ゼッカリ)にストックホルムで話を聴いた。…