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安倍晋三総理は6日の衆議院予算委員会で、憲法99条で総理は憲法を尊重し、擁護する義務を負っているが、尊重し、擁護しているのかと質され「行政府の長として、憲法を擁護し尊重するのは当然のこと。憲法の範囲で法律を作るのであり、そもそも勝手に法律をつくることはあり得ない。憲法順守はいうまでもない」と強調した。一方で「時代に合わなくなった条文もある」などとして憲法改正に意欲を示した。安倍総理は過去にその最たる条文に憲法9条をあげたことがある。
この日の質問で、民主党の逢坂誠二議員が「憲法99条は天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふとあるが、これは憲法の範囲を守るように定めたもの。しかし最近の総理の発言をみていると憲法を尊重し擁護する義務を果たしているのか疑問に思う」と指摘したのに答えた。
逢坂議員は安倍総理が憲法を「代物」と表現していたことを指摘し、「尊重しているとは思えない。総理自らが憲法を貶めるような発言は現に慎むべきだ」と質した。これに安倍総理は「そもそも自民党は憲法改正を党是としてきた」と切り返した。
安倍総理は「自民党は立党60年を迎える。その中でなぜ憲法を変えるかの議論を行っている。まず、占領下において短い期間に25名に方々によってつくられたのは間違いない事実。また長い年月の中で時代に合わなくなった条文もあるだろう。なので、憲法を変えていくべきだということだ」と改めて憲法改正に強い意欲をみせた。((編集担当:森高龍二)