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インタビューに答えるパラオ・ペリリュー州のテミー・スムル知事=1日、パラオ・ペリリュー島
天皇、皇后両陛下が4月に太平洋戦争の激戦地、パラオのペリリュー島(ペリリュー州)を訪問されるのを前に、同州のテミー・スムル知事(66)が現地で取材に応じた。日本政府の遺骨収集に協力するため、旧日本軍の陣地となった壕(ごう)を3月中に掘り起こす意向を明らかにした。厚生労働省は発掘に立ち会うため、3月下旬に現地に職員を派遣する準備を進めている。
ペリリュー島では、1944年9月15日に上陸した米軍との2カ月余にわたる戦いで、旧日本軍約1万人が戦死した。同省によると、これまで7633柱の遺骨を収容したが、約2600柱の遺骨が島内に埋もれているとみられる。
旧日本兵が立てこもった壕(ごう)=2月28日、パラオ・ペリリュー島
旧日本軍が立てこもった壕の多くは戦後、米軍によって埋められ、手つかずの状態で残っている。スムル知事は「島には70年間閉ざされた壕がたくさんあるが、それらの中には日本人の遺骨がまだ残っていると思う。遺骨を集め、遺族の元に返すことは、われわれの重要な使命だ」と語った。
両陛下は4月8日、日本からパラオに到着し、歓迎行事などに臨む。翌9日、戦没者慰霊のためペリリュー島を訪れ、日本政府が建てた「西太平洋戦没者の碑」に供花する。碑は2012年12月の台風「ボーファ」で大きな被害を受けたが、スムル知事は「3月第2週には修復作業が完了する。小学校の児童たちをはじめ、全島民挙げて両陛下を心から歓迎したい」と述べた。