これくらい気温が上がってくると、やっぱり菜の花。桜が咲く前に食べなきゃ、と急かすように野菜売り場に菜の花が並ぶ。そこでみんなの菜の花料理ベスト３をStyle us（東京）が集計してくれた。

　　堂々の1位は当然のように「菜の花の天ぷら」。「天ぷらにすると色がとてもきれいで食欲をそそる（愛知県・女性）」「作ろう作ろうと思っても、つい面倒で作らないのが天ぷら。でも季節の変わり目に一度ぐらいは作る（東京都・女性）」と、春を感じさせる緑色が映える天ぷらは２位に大差をつけた。

　　その次点は「菜の花ご飯」。天ぷらと同様、菜の花の色合いが食欲をそそるという意見が多数。3位は「菜の花のクリームパスタ」。「菜の花は、サッと茹で、冷水で色止め。パスタは、平麺がクリームとよくからみむ（愛知県・女性）」「菜の花を煮込むと緑がくすむが、クリームパスタなら菜の花を茹でて乗せるだけでも良いので、菜の花の色が鮮やかできれい（愛知県・女性）」など。

　　やはり“春の色“が勝負の菜の花。豆知識だが、実は“菜の花”は正式な名称ではない。菜の花はアブラナ科植物の花の総称で、白菜、キャベツ、ブロッコリー、小松菜、野沢菜の花もすべて“菜の花”。菜の花ご飯の菜の花は、正式名称“アブラナ”。室町時代の後期にはすでに食用されており、またその種である“ナタネ”からは行灯用や食用の油が採取されていたのだそうだ。