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海上自衛隊呉地方総監部(広島県呉市)の伊藤俊幸呉地方総監がこのほど、部下の仕事と家庭の両立を支援する上司を目指す、「イクボス宣言」を行った。自衛隊としての宣言は全国初。
今年1月に都道府県知事として初の「イクボス宣言」をした湯崎英彦広島県知事の立ち会いの下、宣言書に署名。「海上自衛隊でもワークライフバランスや女性隊員の活躍を推進する施策を行っている。宣言が隊員の意識改革の一助となれば」と意気込みを語った。湯崎知事も「緊急招集のかかる現場で仕事と家庭の両立は難しいが、だからこそ進めていく意義がある」と激励した。
同じ日には、緊急時に一時的に子どもを預かる「緊急登庁支援訓練」も行われた。派遣要請を受けた女性隊員11人が1〜5歳の子ども12人を連れて出勤し、担当隊員が一時的に子どもを保育した。
預かり支援は東日本大震災を教訓として、2013年度から自衛隊全体で実施しており、隊員が幼児の安全管理ができるように保育所での研修も行っているという。
伊藤総監は「当直勤務がある職場なので24時間365日、子どもを預けられる体制が本来あるべき姿。長期的なビジョンで体制をつくっていきたい」と話した。