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[リヤド 3日 ロイター] – 世界最大の石油輸出国サウジアラビアのサルマン国王は1月下旬の即位以来、エネルギー政策担当者の顔ぶれを変更した。この人事は、王族による石油政策への関与をより強めるという意思の表れとして注目される。
目を引くのは、国王の息子であるアブドルアジズ・ビン・サルマン王子を石油省の次官補から次官に昇格させたことだ。国王はさらに、最高石油評議会(SPC)を改編して経済開発最高評議会(SCED)を設置、息子のムハンマド・ビン・サルマン王子をトップに据えた。
こうした動きが、石油政策の抜本的な変更や、ヌアイミ石油相の影響力低下につながるとは限らない。しかし、今後のエネルギーや経済政策の策定において、新国王が世代交代の種をまいていることは確かだ。
サウジアラムコの元幹部で、現在はエネルギーコンサルタントのサダード・アル・フセイニ氏は「王子らが経済政策や石油政策を仕切るにせよ、国王自らがしっかりと手綱を握ることになる」と述べた。
<次期石油相、王族出身者の可能性も>
1995年に就任し8月に80歳になるヌアイミ石油相がいつ退任するのか、後任は誰になるのか、関係者の間ではさまざまな見方が出ている。石油相は最重要のポストであるため、王子を就任させると同国の微妙な権力バランスが崩れる、というのが従来の考え方だった。実際、サウジには1960年以降、4人の石油相がいるが、王族出身者は1人もいない。
ただアブドルアジズ王子の次官昇格を受け、同王子がこれまでのタブーを破り、石油相に就任する可能性が出てきた、との観測もある。アブドルアジズ王子は50代半ばであり、石油セクターでの経験も長い。
ある外交関係者は「今回の昇格を受け、アブドルアジズ王子が次期石油相になるのではないか、という憶測が広がっている」と指摘。「王子の昇格前には、次期石油相に選ばれる確率は(アラムコ社長の)カーリッド・アルファレ氏が90%、アブドルアジズ王子が10%、と考えられていた。しかし今では潮目が変わったようだ」との見方を示した。 続く…
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