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いまだ収束の気配の見えない福島第一原発。現在、約8000人の作業員が勤務していると見られるが、その下半身を支えているのが、“性のナイチンゲール〞である「原発風俗嬢」だ。その現場は時に“癒やしの現場〞となり、時に“修羅場〞ともなる。そんな、彼女たちの封印された2年間の軌跡を追った。
全国の18の都道府県で働いた経験を持つ亜衣(32)。原発事故直後、風俗バブルに沸く福島で一稼ぎしたというが、あえて過酷な現場に飛び込んだ理由とは何だったのか──。福島県出身の作家・酒井あゆみ氏がその本音を聞いた。
亜衣とは、東京で会った。現在、東京のマンションで暮らす彼女は、東北の出身。複数の街を拠点に、全国の風俗で稼ぎ回る日々を送っている。しかし、原発事故から2年がたった今もなお、「全国でいちばん稼げるのは福島」と言い切った。
「また、福島に働きに行くんです。やっぱり保証が高いし、お客さんも、そんなに癖がない人が多いから‥‥」
しかし、彼女の証言はあまりにも生々しいものだった。複数の作業員が、大麻や覚醒剤などのドラッグに手を染めているというものだった。昨年も大半は福島で働いた。
「これまでついた作業員の人は‥‥自己申告で自分から作業員だと言った人だけでも、30人は軽くいましたね。ただ、プレイでは癖がないんですけど、彼らは別なことで困る時が多いですね。ええ、“ドラッグ〞をやってる方が他県と比べて多い印象がありますね。原発作業員に限っても、やたらと鼻をグスグスさせている人だったり、出張先のホテルの部屋に入ったら変なニオイがして、帰る頃には私までハイ状態に。ドライバーの人に大麻だと指摘されたことも‥‥ヤバイですね」
目鼻だちがハッキリしていて、女優の鈴木杏樹似の亜衣。細身ながらも胸が大きく男好きするスタイルは、洋服の上からでもわかる。ただ、こうした“クスリ”を常用するには、それなりの“理由〞があると、亜衣は話す。
「前にすごく印象に残る人がいたんですね。ある作業員の人が『怖い‥‥』って接客中に急に泣きだしたんです。私の胸に顔を埋めて『ギューッ』と抱き締めながら。私が背中をそっとなでると大声で泣き叫び、小刻みに震え始めました。最初は、気づかなかったんですけど、ドラッグの影響もあったんでしょうね。突然、『オレ、死んじゃうんかな、死んじゃうんかな』って‥‥。あまりにもかわいそうで、いたたまれなくなりましたね。…