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自動車に搭載し、事故発生時の記録などに役立つドライブレコーダー。普及が進んできましたが、その理由は低価格化以外にもあるようです。
ニュースで流れる自動車暴走、隕石落下の映像で
走行中のクルマから動画や音声を記録するドライブレコーダー。2012年あたりから普及が急速に進み、その勢いは2015年も衰えることなく、ますます加速しそうです。GfKジャパンの試算によると、アフターマーケットにおける2014年のドライブレコーダー国内販売台数は43万台。2013年が約28万台ですから、前年比1.5倍の伸びです。オートバックスグループのレポートでも、2013年度が9万台の販売実績に対して2014年度は13万台超の見通しと、同じく1.5倍の伸びが見込まれています。
ドライブレコーダーの市販第1号機が登場したのは2003年。その2年後の2005年には、オートバックスがドライブレコーダーの取り扱いを始めています。当初はタクシーや運送業などの法人需要が中心で一般には認知されていませんでしたが、次第にドライブレコーダーの映像がニュースで採りあげられたり、YouTubeなどの動画SNSが普及しドライブレコーダー映像がアップされるようになるにつれ、一般の人にもその認知が進み、加速度的に販売台数が増えていったようです。
特に2012年、京都・祇園での暴走事故を記録したタクシーのドライブレコーダー映像が繰り返しニュースで流れた直後は、ドライブレコーダーの販売台数が一気に増加。また2013年、ロシアで隕石が落下した瞬間のドライブレコーダー映像が流れた直後も、同様に販売台数が増加したそうです。今年も、台湾で飛行機が墜落する衝撃的な映像がニュースで頻繁に流れましたが、このような出来事があるたびにドライブレコーダーは販売が伸びる傾向があるようです。
つまりドライブレコーダーは、事故発生時に映像や音声を解析して原因究明に役立てるのが第一の目的ですが、それ以外にもハプニングや風景の記録など、さまざまな用途があることが認知され、普及につながったといえるでしょう。
もちろん価格の低下も、販売台数が増加した要因のひとつです。2006年度、オートバックスブループにおけるドライブレコーダーの平均単価は45000円。それが現在では12000円前後が売れ筋価格帯とのこと。GfKジャパンの調査でも、2014年におけるドライブレコーダーの平均価格は11300円(税抜)となっています。…