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宇都宮市内の認可外保育施設で、預けられた子供が毛布にくるまれた状態でひもで縛られていた可能性があることが6日、分かった。この施設で娘を亡くした両親が、元施設関係者が撮影したという写真を公開した。
公開したのは、昨年7月に亡くなった山口愛美利(えみり)ちゃん(当時9カ月)の両親。愛美利ちゃんは宿泊保育中に下痢や発熱があった末に死亡した。ブログなどを通じて施設の元関係者から両親に送られてきたという写真には、縛られて身動きできない状態で床に横たわる複数の子供が写っている。撮影時期は2012〜13年ごろ。両親は写っていた子供のうちの1人の親と連絡を取り、撮影日時にこの施設に子供を預けていたことを確認したという。
昨年5月、施設のスタッフの知人を名乗る男性から宇都宮市に「子供を毛布やひもで巻いて、動けないようにしている」との通報があり、市は予告したうえで立ち入り調査を行い、問題はなかったと判断していた。市保育課の担当者は「写真を見てとても驚いた。これが事実だとすれば、保育のやり方としておかしい」と話した。
保育施設の状況に詳しい宇都宮共和大こども生活学部の土沢薫専任講師は「海外では赤ちゃんを布でくるむスワドリングという手法があるが、身動きできないので細心の注意を払う必要がある。寝返りもうてない赤ちゃんが縛られた状態でうつぶせをさせられているのは非常に危険で、窒息の恐れがある」と非難した。
両親は昨秋、容体が悪化した愛美利ちゃんを施設側が医師に診断させなかったとして、経営者らを業務上過失致死や詐欺容疑などで刑事告訴。さらに今年1月、市と経営者らに国家賠償などを求めて宇都宮地裁に提訴している。【加藤佑輔、田中友梨】