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*09:40JST C&Gシステムズ Research Memo(3):大手メーカーから中小金型メーカーまで幅広いユーザーを確保
■会社概要
(2)事業内容
C&Gシステムズ<6633>の事業セグメントは、金型設計・製造用のCAD/CAMシステムの製造、販売、保守サービスを行う「CAD/CAMシステム等事業」と金型製造を請負う「金型製造事業」の2事業。2014年12月期のセグメント別売上比率は、CAD/CAMシステム等事業が84%、金型製造事業が16%であった。
さらにCAD/CAMシステム等事業は3つに分類され、CAD/CAM製品の販売が連結売上高の34%、保守サービスが48%、開発サービスが3%に分けられる。
主要ユーザーはトヨタ自動車<7203>、アイシン精機<7259>、ヤマハ発動機<7272>、パナソニック<6752>、オムロン<6645>、アルプス電気<6770>、ニフコ<7988>、TOTO<5332>、ニコン<7731>、キヤノン<7751>、オリンパス<7733>などの大手メーカーから中小金型メーカーまで幅広く、総ユーザー数(事業所数)は7,000を超えている。ただし、これらの顧客のうち約5,500事業所は従業員20人未満の中小メーカーとのこと。販売は約80%が代理店経由(大手代理店5社、主要1次代理店約30社)、約20%が直接販売となっているが、代理店販売であっても同社の技術スタッフが同伴するケースが多く、顧客ニーズを細かく汲み取っている。
国内の金型設計用CAD/CAMシステム市場における正確な統計は整備されていないが、矢野経済研究所のデータによれば同社のシェアは約20%で、国内では日本ユニシス<8056>グループに次いで第2位となっている。
またCIMdata社の調査では、世界のCAM市場(部品加工や旋盤など金型向け以外も含む)における同社のシェアは約3%で、12位となっている。
注:世界のCAD市場における正確なデータはない
金型製造事業は、北米の自動車部品メーカー(日系及び米系)から金型の製造を受注し、これを同社がアジア(主に韓国)の金型メーカーへ発注、そして同社経由でユーザーへ納入するもので、すべて米国向けである。金額が少ないので全体の収益に与える影響は小さいが、黒字を計上している。また、為替変動の影響を受けるが、売上高全体に対する比率が小さいため為替変動による収益への影響は軽微である。
●CAD/CAMと同社の領域
CADとはComputer Aided Designの略で、コンピュータを利用して各種製品や部品などの設計を行うシステム(ソフトウェア)のことである。…