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SNSは、私たちの行動を変えてしまいました。人とのつながりが強くなった分、すぐに他人と自分を比較するようになったのです。そんな今だからこそ、妬みと幸せの違いについて、もっと意識することが必要です。
「成功劇場」の正体を見抜く
FacebookやInstagramなどのSNSは、便利な反面、すぐに自分と他人を比べてしまいます。哲学者の故バートランド・ラッセルは、『幸福論』にこう記しています。
それゆえ、あなたは、成功だけで「妬み」から逃れることはできない。なぜなら、歴史上あるいは伝説の中に、常にあなたよりももっと成功した人物がいるからである。手に入る楽しみを享受し、やらなければならない仕事をし、自分よりも幸運だと(たぶん,まったく誤って)想像する人たちとの比較をやめれば、あなたは、「妬み」から逃れることができる。
出典:「ラッセル研究者及びラッセル・ファンのためのポータルサイト」
Facebookで見るのは、歴史上の人物や伝説ではない、リアルな人間です。だからこそ、なおさら「妬み」が強くなってしまうのです。でも、コラムニストのJenna Worthamさんは、「The New York Times」において、SNSの投稿は、投稿者によって計算されたイメージにすぎないと言います。
大事なことだからこそ、私たちはそれをうまくこなそうとします。SNSの投稿は、誰が見るかわからないし、今後の人間関係やキャリアにどう影響するかわかりません。そのため私たちは、世界に自分をどうプレゼンするか、どの状態の自分を見せるのかに、注意深くなってしまうのです。
SNSで目にする出来事は、「投稿者が見せたいこと」だけです。私たちの人生には、障害物もあれば、ネガティブな感情もあります。でも、SNSにはその痕跡を見せないことがほとんどです。その結果、他人の名場面集と自分のNG集を比べてしまうことになるのです。
FacebookやInstagramの「成功劇場」にいると、インスタントな承認ほしさに、イベントをねつ造したい気持ちがわいてきます。そんな投稿に限って、「200いいね!」を獲得。さらに、ご丁寧にもFacebookのアルゴリズムは、そのような投稿を友達のフィードのトップに表示させます。
私たちは、「いいね!」されたイベントが、成果として広く認められることをどうすることもできません。でも、承認が目的の自慢やねつ造をやめることはできます。…