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広告プラットフォームとして長年の実績を持つTapJoyが、アプリ分析ツールである5Rocksを買収したのは2014年のこと。今年3月からは両者が統合され、広告の出稿や管理からユーザーの動向分析まで一気通貫したプラットフォームへと進化しました。
おさらいすると、TapJoyはスマートフォンアプリ向けの広告プラットフォームで、SDKを導入することで、ユーザーの属性やアクションに対してシナリオを設定し、それに応じて広告表示を行う事が出来ます。バナー、動画、オファーウォール、など豊富な広告種類が用意されていて、国内でも豊富な採用実績を持ちます。
一方の5Rocksはユーザーのアトリビューション分析のためのプラットフォームで、こちらもSDKを導入することで、課金額、インストール日、起動頻度、ゲームの進捗など様々なシナリオでコホート分析が可能です。ユーザーの属性毎にDAU/MAU/課金額などを測り、それに対応してプッシュ通知などの施策を打つ事が出来ます。
これまでは別個のサービスとして運営されていて、SDKも別々だったものが、3月からサービスが統合され、一つのSDKで全ての機能がカバーできるようになったほか、管理画面も一新され、分析から広告出稿までをカバーするものとなりました。
これにより、5Rocksの機能だったコホート分析と、そこで示されたユーザーの属性でセグメントを切って、TapJoyの広告を当てる、というような事が可能になりました。例えば、無課金のユーザーのみにバナー広告を表示する(課金ユーザーには利便性を追求して更なる課金を促す)、というような事です。
強化された分析機能ではユーザーの現在の課金状態と、将来の課金予測を掛け合わせた将来バリューマップ(LTV予想)も利用可能。今後課金しそうなユーザー、過去の高額課金者ながら離脱しそうなユーザー、といったセグメントに対してアプローチするような事も出来るようになりました。
分析と対策のイテレーションは基本中の基本ですが、それが一画面で完結するようになったということで、TapJoyの利用価値が益々高まったように思います。
気になる価格ですが、分析機能を利用する場合は、1万MAU以上の場合、MAU×1セント(約1円)、100万MAU以上の場合は別途相談という形。3ヶ月間の無料期間もあります。現在早期割引として無料期間を大幅に拡充するキャンペーンも実施されていますので、是非チェックしてみてください。