ソニーは2月24日、「2015 International CES」で披露した小型ポータブルヘッドフォンアンプ「PHA-1A」を国内発表した。3月21日に発売する予定で、価格はオープン。店頭では3万円前後になる見込みだ。
ウォークマンのほか、XperiaやiOS端末と組み合わせて楽曲再生を楽しめるUSB-DAC機能付きの“ポタアン”。ボディーサイズやデザインは大きく変わったものの、2012年に発売された「PHA-1」の後継機という位置づけだ。外形寸法は、約62(幅)×18.5(高さ)×109(奥行き)ミリ、重量は約145グラムとなり、容積で約50%の小型化、質量で約35%の軽量化を果たした。
DACチップにはWolfson Microelectronicsの「WM8740」を採用し、最大192kHz/24bitのPCM音源再生が可能だ。非同期転送(アシンクロナス)モードをサポートし、プレイヤー側のクロックジッターの影響を排除しながら、「CLKGEN」と呼ばれる高精度のクロックジェネレーターでD/A変換時の時間軸精度を向上させるという。オペアンプにはTexas Instrumentsの「LME49860」、ヘッドフォンアンプ部には同じくTI製の「TPA6120」を採用している。
内蔵バッテリーで約6時間の連続駆動が可能。充電はUSBケーブルで行う仕様だ。また別売のUSB ACアダプター「AC-UD20」を使用した場合、「PHA-1A」を充電中にウォークマンを接続すると、本機とウォークマンの両方を充電できるというユニークな機能も備えた(ウォークマン側の対応機はハイレゾモデルのみ)。
製品にはウォークマン用、Xperia用デジタルケーブルに加え、プレイヤーと一緒に持ち歩くためのシリコンバンド2個、プレイヤーとの間に挟むことで傷などを防ぐプロテクションシート1枚が付属する。MJTSは、ハイレゾ対応のUSB-DAC機能を搭載した真空管ハイブリッドアンプ「Soundfort Q9」を発売した。直販価格は2万9800円(税別)。
A5サイズのコンパクトボディに、3極真空管(6C3)を採用したプリアンプと出力12ワット×2のパワーアンプICを搭載した真空管ハイブリッドアンプ。
また、新開発のUSB-DAC回路は、DACにTI製「PCM5102」を採用。最大96kHz/32bitのPCM音源およびDSD 64(2.8MHz)ネイティブ再生に対応した。さらに、アシンクロナス(非同期)転送モードで伝送時に生じやすいジッター(信号のゆらぎ)を抑制。なお、DSD64のネイティブ再生はWindowsのみの対応で、専用ASIOドライバー(同社Webサイトよりダウンロード)、再生アプリケーション「foobar 2000」およびプラグインなどのインストールが別途必要だ。
入力は、USB(Mini USB)のほか、3.5ミリジャック(アナログ入力)、USB/SDカード(WMV、MP3対応)。本体サイズは、200(幅)×135(奥行き)×90(高さ)ミリ、重量は1.7キロ。