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日本通信とVAIOが共同で開発した「VAIO Phone」が、3月13日、ついにそのベールを脱いだ。事の発端は、2014年12月に出された1通のプレスリリース。その中では、日本通信がVAIOが「通信とハードウェアを組み合わせたソリューションに必要なモバイル機器に関し協業することで合意した」とうたわれていた。その後、日本通信の決算説明会で「パッケージ」だけが公開され、2月には正式な発表日を3月13日と予告。満を持して姿を見せたのが、VAIO Phoneだった。
●通信と端末をパッケージにして“ど真ん中”を狙った「VAIO Phone」
まずは、この商品がどのような狙いで開発されたのかを見ていこう。VAIO Phoneは、ミッドレンジで「ど真ん中を狙った」(日本通信 代表取締役副社長 福田尚久氏)スマートフォン。格安でもない、ハイエンドでもない、ボリュームゾーンを突いた製品として企画されたものだ。
チップセットはSnapdragon 410で、1.2GHzのクアッドコア。メインメモリ(RAM)は2Gバイト、ストレージ(ROM)は16Gバイトで、カメラの画素数はメインが1300万画素、サブが500万画素となる。スペックだけを見ると、ASUSが発売し、SIMロックフリー端末としてヒットしている「ZenFone 5」に近いが、それよりもカメラ機能に優れたモデルといえる。OSには、Android 5.0を採用する。ただし、UIはほぼ“素”の状態。Android 5.0を搭載したNexusシリーズと大きな差はない。本体カラーもブラックのみだ。
主にデザイン面を担当したVAIOの執行役員 花里隆志氏によると、「サービスとトータルパッケージでこういう端末がいいのではないか。あらゆるシーンで使える、本質機能に絞ったミニマルなデザインコンセプト」があり、こうした仕様になったという。日本通信の福田氏によると、「新しいアプリをリモートでオートインストールするような機能も設けていて、企業で大量導入する人にも向いている」といい、ソフトウェアで販売先ごとにカスタマイズできることを売りにしている。
VAIO Phoneには、この端末専用のSIMカードがセットになる。本体価格は契約時の手数料込で5万1000円(税別、以下同)であり、ミッドレンジ端末にしては割高だが、「実はトータルコストでは安くなる」(福田氏)。…