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国民生活センターは3月19日、電子レンジの発煙や発火などに関する相談が2009年度から2015年1月31日までに669件寄せられていると発表した。その中には長年使用した電子レンジによる発煙・発火などの事例として、庫内の汚れの蓄積や経年劣化した状況もあるとして実験したところ、加熱開始直後から激しく燃えた例もあった。
電子レンジは電磁波(マイクロ波)を利用して加熱する調理器。庫内壁面にはマイクロ波の出口カバーが取り付けられている場合もあり、この付近はマイクロ波が集中しており、カバーに食品カスなどが付着していると一気に加熱されて温度が上昇、発煙や発火に至る可能性があるとの実験結果を明らかにした。
また、電子レンジ庫内での食品の発煙・発火について寄せられた相談には、加熱のしすぎが原因と考えられる事例も。中でもサツマイモやジャガイモ、ニンジンといった根菜類やご飯、パン等の事例が目立つという。
電子レンジの取扱説明書や添付文書には発煙・発火の原因となるため、庫内が汚れた状態で使用しない旨や食品を加熱しすぎない旨の表示があるのでその指示に従い、日頃からこまめに手入れを行うとともに、加熱のしすぎを控えるよう呼びかけている。
万一、庫内で発煙・発火したときは、動作を停止させて電源プラグを抜き、扉を開けずに煙や火が収まるのを待つことをすすめている。