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21日に高知県の高知城追手門で行われた将棋電王戦FINAL第2局は、永瀬拓矢六段とSeleneが対戦。Seleneが王手放置で反則負けとなったそうだ。Seleneには飛車不成、角不成、歩不成を認識できないプログラム上の不備があり、永瀬六段が指した2七角不成の王手を認識できなかったとのこと(マイナビニュースの記事、 ねとらぼの記事、 朝日新聞デジタルの記事、 週アスPLUSの記事)。
これについて Neoceratodus 曰く、
飛角歩については他の駒と異なり、成ることによって単純に移動範囲が広がるという性質から、打ち歩詰め回避を除き不成の利点が存在しない。これに着目し、コンピュータ将棋の指し手生成においては高速化のため省略されることが多い。おそらくSeleneはこの指し手生成を盤面の変更処理にそのまま使っていたと思われ、存在しない指し手を入力されたことで不整合が起きたと考えられる。
このようなバグは対局によって容易に発見可能なようにも思われるが、上述のようにコンピュータ将棋ソフトにおいては指されないことが多く、また人間もあまり差す手ではないために発見されなかったものとみられる。