米Appleは自動運転電気自動車の開発を研究中──。米Reutersは2月14日(現地時間)、この件に詳しい自動車業界の情報筋の話としてこう報じた。
この情報筋によると、Appleは自動運転を含む車を変革する広範囲な可能性に関心を持っており、「自動車メーカーの助けを欲していない」という。
Appleは昨年3月、iPhoneを使う車載システム「CarPlay」を発表している。
Appleが自動車市場に参入するといううわさはここ数日高まっている。米Wall Street Journalは13日、米Ford出身のAppleの幹部、スティーブ・ザデスキ副社長が「Project Titan」というコードネームの下、1000人規模の電気自動車プロジェクトを進めていると報じた。
また、米Financial Timesは14日、同社が昨年来多数の自動車業界関係者から意見を聴取し、場合によっては社員として迎えていると報じた。例えば、Mercedes-Benz Research & Developmentの社長兼CEOだったヨハン・ヤンワース氏が現在Appleの「Mac Systems Engineering」のディレクターであることはLinkedInでも確認できる。
2月3日には、Appleがリースしたという多数のカメラと赤外線センサーを搭載した米Dodgeのミニバンが、米カリフォルニア州サンフランシスコで目撃され、開発中の自動運転カーのプロトタイプか、「マップ」版ストリートビュー用画像撮影自動車ではないかとうわさされている。「完全な『パクリ』レポートとして作成せよ」「自分で独自に執筆した文章を一字一句たりとも交えてはならない」――大阪市立大学文学部で示されたレポート課題が話題を集めている。Web情報の「コピペ」(コピー&ペースト)に頼る学生が問題になって久しいが、あえて「パクリ必須」を課す狙いや学生の反応を、同大大学院文学研究科の増田聡准教授に聞いた。
話題になったのは、「授業関係の連絡」として学生向けに掲載された「表現文化論特論」の期末課題。2月10日に増田准教授が自身のTwitterで紹介し、現在までに700リツイートを集めている。
「『佐村河内事件に思う』という題名を付し、この題名に即した内容のレポートを作成せよ」という課題は特に珍しくないが、執筆条件は「完全な『パクリ』レポートとして作成せよ」。ネット上や書籍に存在する既存の文章を組み合わせ、10カ所以上の異なる出典を明記し、「自分で独自に執筆した文章を一字一句たりとも交えてはならない」のがルールだ。
ただ何かをコピペすればいいというわけでもない。「論旨や文章が支離滅裂なレポートには単位を認定しないので、上記の執筆条件に厳密に従った上でレポートの日本語文章としての全体的な完成度を高めるよう留意すること」と釘も刺している。
ネットでは「面白い」「読んでみたい」「出典を明らかにしながら組み合わせるのは勉強になりそう」「普通に書くより難易度高いのでは」という意見がある一方で「何の意味があるのかよく分からない」「自分で考えないで書くのってレポートって言えるの?」など疑問の声も上がり、賛否両論だ。
「学生のコピペ文章術が着実に向上しているように思える」――現在採点中という増田准教授に本課題の狙いを聞いた。
――「パクリ必須」のレポートを課題にしたきっかけは。
この授業で始めたのは2010年ですが、同じ形式で最初に行ったのは09年、神戸大学での「表現の政治学」という講義でした。著作権制度の社会史と思想史を当時のメディア環境の変化とあわせて論じており、前年までは普通のレポート課題を課していました。講義では「メディアの変化が著作権制度の変化を生じさせた」「近年のインターネット環境の普及が著作権制度を揺るがしている」という議論をしているにも関わらず、レポート課題が旧来型の「紙とペンと資料」をベースにしたものであるのは居心地が悪い思いがあったのが直接のきっかけです。…