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今月14日、中国で"透明で巨大な"おたまじゃくしが発見されたとして話題になっている。
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新華社通信をはじめとする複数の中国メディアが報じたところによると、透明で巨大なおたまじゃくしは、貴州省・遵義市にある海抜780mの洞窟内部を流れる小川で見つかった。発見者は、洞窟を調査していた探検隊のメンバーたち。おたまじゃくしの体長は約14cmで、体からは内臓が透けて見えていた。
「最初はアルビノ(生まれつきメラニン色素が欠乏する遺伝性疾患)の魚ではないかと思いました」
「しかし地上に持ってきてから、これは巨大なおたまじゃくしであることが分かったのです」
「陽の光に当たると、皮膚は紫色に変色して、内臓を見ることはできなくなりました」
探検隊のメンバーである男性(47)は、このように発見時を振り返る。その後、透明で巨大なおたまじゃくしは、コノハガエルの仲間で中国固有種であるRed-spotted toothed toad(別名:Guizhou lazy toad、「貴州のノロマなカエル」の意)の幼生であることが確認された。成体になるまでの1~2年間、石灰岩の洞窟で藻類を栄養にして暮らす彼らは、日の光に当たることがないために真っ白で透明な体をしているのだとか。なお、これほど巨大な幼生は今までに発見されたことがないというが、現在は個体数自体が減少しており、中国当局の指定する絶滅危惧種のリストに名を連ねているようだ。
乳白色でツルッとした姿は、深海魚にも似て非常に怪しく神秘的だ。地球上には、まだまだ私たちの想像を上回る不思議な姿をした生物が数多く生息しているのかもしれない。